私の趣味はラジオを聴く事。
聴き始めた頃、誰かのラジオネームが頭に残る事がよくあった。たくさん読まれている事は関係なく、1通だけでも素敵だなぁと思う。

言葉って不思議で自分の好みが顕著に表れる。読書をしていても読みやすい文章や楽しい文章が人によって違うように、言葉だけでもそこに個性が出る。人それぞれ違うのが面白い。

どんどんラジオにハマり、ラジオ用のTwitterアカウントを開設した。そうしたら、頭に残っていたラジオネームの方に出会う事が出来た。繋がれた。イベントやリスナーさんのお店でリアルに出会うこともあった。
その中でも特別な存在になった、女性の話。

ずっと一緒に歩んできた気がする、彼女との出会い

Twitterで繋がれた時に挨拶をした。私とその方が同じ誕生日だという事が分かり、嬉しくて奇跡を感じた。

その後も「運動会の気配がした」と呟くと、「私も今日思ったよ」と返事をくれたり、「そろそろ話したいなぁ」と思ったら、連絡がきたり……。
感性が似ていて不思議。以心伝心をここまで感じたのは初めての経験だった。

リアルで初めて会った時、初めてではない気がした。ずーっと前から一緒に生きてきたような、近くにいてくれたような感じ。だから、ぼーっとしてしまった。いてくれるだけで落ち着いた。たった1、2時間だけど会えて、2人で話せて嬉しかった。温かい平和な時間。

家族という感じとは違う。友達、親友というのもちょっと違う。言葉に言い表せない特別な存在。

生まれた年も職種も歩んできた人生も全く違うのに。社会にぶち当たる壁は時々似ていた。それについて話し合うのもすごく好きだ。電話をしているとあっという間に時間が過ぎ去っている。答えが出来るときも出ないときもあるけど、話す事で自分や彼女の考え方が知れて楽しい。

同じ時代に出会えた大切な人達。感性を大事にしていきたい

「シスターフッド」という言葉を、このエッセイの募集で初めて知った。「シスターフッド」を調べてみた。「姉妹のような間柄」「共通の目的を持った女性同士の連帯」とあった。

共通の目的を考えてみると、同じ誕生日だから1年1年一緒に年を重ねる事。幸せに人生を過ごす事。
姉妹のようなちょっと違う、シスターフッドという関係なのかもしれない。
「他の方でもそう感じる人達がいるんだなぁ、私だけじゃないんだぁ」と思った。

同じ時代に生きて、同じものを好きになって、繋がれたのって奇跡。
でも、「出会うべくして出会えた。」とお互い感じる。この時代でこの場所で生きている事が奇跡だから。

それくらい大切な存在。
彼氏に「何でその人は特別なの?」と問われたとき、言葉に言い表せなかった。
自分にはこんなに伝える能力がないのか、と反省した。

一緒にいる彼には少しずつ特別な彼女が伝わってきたみたい。もう何も尋ねてこなくなった。会ってもらって感じてもらうのが一番伝わる。言葉に言い表せないものはたくさんあるけれど、それを敏感にとらえる事で感性が磨かれる。

そして、大切な人達とこれからも幸せに暮らしていきたい。