今年の1月、私はとある目標を掲げた。それは、ライターとして生計を立てること。

ブロガーとして、読み手に興味がわく文章を書きたいと始めたライティング。パソコンやスマホの文字を見て、誰かが自分の記事に興味を持ってくれるようになりたいと始めたものだった。
昨年の秋、偶然目にしたSNSの広告からオンラインスクールに申し込み、今からでも使えるスキルを学んだ。最初はやる気に満ちていて、毎日ノルマを決めて課題に取り組んでいたが、作業に時間がかかり、半日を余裕で費やす効率の悪さだった。
そのため、次第に取り組む頻度が減り、課題の進度が遅くなった。毎日1つやりきろうと決めた課題が、2日で1つ、3日で1つ、と遅れていった。旅行や外出する予定が重なると、今日は忙しいから、という理由でパソコンに触らない日も出てきた。

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そんな波のあるスタートを切って数ヶ月が経ち、新年を迎えた。ふと自分の状況や、なりたい自分を振り返ったとき、やりたくて始めたはずのライターが全く進んでいないことに気づいた。
課題が1つも提出できていない。お金を1円も稼げていない。ブログも更新が途絶えている。これではいけない、自分のなりたかった姿とは何だったのだろうか。2022年は新しいことに挑戦する年にしようと決めていた私は、SNSに目標を宣言したのだった。
それが、ライターとして生計を立てること。
文字を書いてお金をもらって、その収入で自分の生活費を稼いで生活するという目標だ。自分の中だけでは、これまでのようにくすぶって消えてしまうだろうから、SNSという不特定多数が閲覧できる場所で宣言をした。

しかし、現実はうまくいくわけがなかった。
目標を掲げた1ヶ月後、継続して案件をもらえていたクライアントとの別れを経験したのだ。恋愛の振った・振られたではないが、継続案件の単価アップ交渉に失敗した。
時期尚早かもしれないと思いながら交渉を持ちかけたため、やっぱりな、という感情がほとんどを占めた。ライターとして働く以上、当たり前のようなやりとりなので、なんてことはないのだけれど。
それ以降、微々たる収入であった案件がなくなったことで、収入は本当に0になった。新しい案件に応募してみても、なかなか依頼をもらうことは出来ず、とりあえず今はブログに力を注ごうとシフトチェンジをした。

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それから今に至るまでの間に、自身の環境がガラリと変わったため、半年以上の月日が流れていた。そして現在。少し前から、もう一度ライター業を再開してみようと思い、案件に応募した。
前回も担当したことのあるクライアントが出している募集案件に提案をし、見事獲得。無理のない範囲で記事を書けるので長期ブランク明けの自分にはぴったりな仕事量だった。無理なく自分の言葉をさらけ出せるこの仕事は、とても自分に合っていると再確認した案件でもあった。このクライアントから継続案件をもらえたことで、ライターとしての再スタートを切ることができた。

私がライターという世界に飛び込んで約1年が経った。今年もあと2ヶ月足らずで終わり、新しい年へと変わろうとしているが、さすがに生計を立てられるほどの収入にはならなかった。この数ヶ月で劇的に増えることもなさそうだ。まだまだ安い案件を受けて、数をこなして経験を積む時期であることは間違いない。

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今年の目標を宣言したSNSで繋がったブロガーやライターの人たちを見ていると、1年で急成長している人がいる。自分もあの人のようになりたいと、やる気を鼓舞してくれる存在だ。
いつでも、ほんの少しだけ時間があれば仕事ができるライターという職業は、これからスキルをどんどん磨いて、自分の価値を高めていきたい仕事だ。評価してもらえれば単価が上がる。1文字の価値が変わるのだから、文章を書けばそれだけ収入が増えるということだ。今、残り2ヶ月ほどになった時点の目標は、まずはお小遣い程度、食費が賄える程度くらいの収入を得たいと思っている。

年末に向けてのラストスパート。ライターとしての基盤を作り、楽しんで働ける環境を整えること。そして、年が変わった2023年からはもう一度、文字を書くことを本業として生計を立てられるように、ひたすらに文字を書き続けていきたいと思う。