あまのじゃくな私でも、サンタクロースを楽しみに待っている夜
デビュー50周年を迎えたユーミン、丸ビル20周年、新丸ビル15周年を祝う「Marunouchi Bright Christmas 2022~YUMING 50th BANZAI!~」とのコラボ企画です。通常募集時の1500字程度よりも短い180~500字程度のエッセイとなります。
デビュー50周年を迎えたユーミン、丸ビル20周年、新丸ビル15周年を祝う「Marunouchi Bright Christmas 2022~YUMING 50th BANZAI!~」とのコラボ企画です。通常募集時の1500字程度よりも短い180~500字程度のエッセイとなります。
母に連れられて行った冬のスーパーが、一番好きだった。
インストゥルメンタルのクリスマスソングが、軽快に流れているのが楽しい。
店内も、いつもよりキラキラしているように見える。
お菓子が入った長靴や、キャラクターがデザインされたお楽しみボックス、シャンパン風の炭酸ジュース。
街よりも煌びやかに見えていた。
サンタさんを信じている友達に「それは親が夜中に置いてるんだよ」なんていじわるなことを言っていた私。
それでもクリスマスは楽しみにしていた。
正体がわかっていてもプレゼントは嬉しいし、いつもより豪華なご馳走が食卓に並ぶからだ。
大人になっても、クリスマスはご馳走の日。
これでもかとスーパー全域に並べられたご馳走を、好きなだけカゴに放る。
大人になったら、サンタさんは自分。
自分から自分へ、ささやかなプレゼントを贈る。
親でもない、恋人でもない、自分自身がサンタさんなのだ。
そんな素直じゃない私の元にも、あの日の夜8時にやってきてくれるサンタさんが、いつか現れるのだろうか。
かがみよかがみは「私は変わらない、社会を変える」をコンセプトにしたエッセイ投稿メディアです。
「私」が持つ違和感を持ち寄り、社会を変えるムーブメントをつくっていくことが目標です。
恋愛やキャリアなど個人的な経験と、Metooやジェンダーなどの社会的関心が混ざり合ったエッセイやコラム、インタビューを配信しています。