土日も祝日も関係なく働く彼と私。簡単に休みを取れる仕事でもなく、私たちはなかなか休みが合わなかった。クリスマスも関係なく仕事があり、会いたくても会えなかった。
クリスマスの日、街中は明るいイルミネーションが輝き、クリスマスソングが軽やかに流れる。そして笑顔いっぱいのカップルが集まっている。微笑ましいと思う気持ちと羨ましいと思う気持ちが入り混じる。
そんな時、ポンとスマホの通知が鳴った。
「少しだけでも会おう」
互いに仕事終わりで、翌日も仕事だった。だから長時間会うことはできない。
会って軽くご飯を食べ、その後30分程度の散歩をした。わずか1時間半程度のクリスマスデート。

手を握り、輝くイルミネーションを見て笑う彼の横顔が愛おしい。
会える時間が限られているからこそ、彼といる時間がより一層愛おしく感じる。
ちょっとぽっちゃりしたゆるキャラみたいな彼が、私の隣にいる。
それが私のクリスマスプレゼント。
高いプレゼントはいらない。ただあなたが私の手を握ってくれるだけで幸せ。
だから今年も、私の隣であなたの柔らかい手を握らせていてほしいと強く願う。