気が付けば、2022年も残り1日。あっという間な1年だったし、自分自身の生活環境がガラリと変わった年だった。
多忙だった卒業制作の準備も無事に終わり、卒業式での友との別れを経、社会の中へ飛び込んだ。最初に選んだ職場は――前回のエッセイ(「好きな接客の仕事を半年で休職。「できる」仕事は何かと自己分析した」)でも書いた通り――全く私に合わず、たった半年で体調を崩し休職、新たな職場に転職した。

販売職から転職したのは、教育業界。仕事内容も接する相手も全く違う業種だけれど、最近ようやく少しずつ慣れてくることができた。人生の転機を何度も経験して、ようやく少しずつ自分の「軸」が固まってきた年だったように思う。

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私の2023年の目標は、大きく3つの軸に分けられる。仕事、健康、そして趣味だ。

まずは、仕事に慣れること。まだ私は新人で、おそらく周りからはただの足を引っ張る存在でしかないと思う。少しずつ仕事を覚えて、自分ひとりでできる仕事を増やしていきたい。
今はまだ新しいことを覚えるので精一杯だけれど、来年こそは、将来自分がどんな働き方をして、どこで、誰と、どんな風に生きていきたいのか。今までふわふわしていた「自分の将来像」をはっきりとしたものに固めていきたい。

また、頑張って働いて、貯金をするのも目標の1つだ。実は私は人生で一度も実家を出たことがない。いい加減親元を離れるためにも、節制して貯金する。本や雑貨にお金を使ってしまうのも、我慢していかなければと思う。

次に、健康面だ。元々いくつか持病があるのと、先述した通り、今年の秋に大きく体調を崩してしまった。悪化させてしまった持病は何れも完治するようなものではなく、これからもずっと付き合っていかなくてはいけないものだ。

だから私は、たまに友人と出掛けたり、趣味を満喫できたりするくらいの体調をキープしつつ、無理をせずに働いていければと思う。できれば服用している薬を少しずつ減らしていけたらいいな、と思うけれど、まずは現状維持を目標にしたいな。

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そして最後に、趣味の文章に触れ続けることだ。
2022年は、初めての本の制作、文学イベントへの出店と、新しいことにたくさん挑戦した年だった。しかし、物を読んで情報や物語をインプットする時間があまり取れなかったので、2023年こそはたくさん読書をして、物語との出会いを増やしていきたい。そして自分からも、今年に引き続き、新たな物語を生み出していきたい。

創作活動を初めて早5年が経とうとしている。最初の頃は安定しなかった文体や作風だが、ようやく自分の得意だと言える分野を見つけられた。新境地開拓をしつつ、得意な分野を伸ばしていきたい。

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どの軸にも共通して言えることは、「楽しむ」ことだ。自分のいつかやりたいことに向かって進み、暮らしを楽しみ、出会いを楽しむ。人と比べるのではなく、自分の基準で物事を測れるようになれたらいいな。
2023年の12月にこの文章をまた読み返したとき、「自分なりに楽しめたな」と思えるような一年になりますように。
そんなささやかな願いを込めて、2022年を締めくくりたいと思う。