私は、いろいろと頭の中で考えていて、モヤモヤすることであったり考えがまとまらない場合は、どんなことでもいいので書き出すようにしている。すると不思議なことに、頭の中が整理されて考えがまとまるのだ。
書く瞑想というものが、頭のデトックスの方法の一つとして紹介されているのも頷ける。

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昨年一年、エッセイを書くということを通じて、自分の内側と向き合うことができたように思う。
テーマに沿った自分の経験を思い出し、その時自分がどう思ったのか、本当はどうしたかったのかということを深掘りし、それを踏まえてこれからどうしていきたいのかということを書き出していくと、それが完成する頃にはすっきりとしているのだ。

そして一度書き出すと、辛かったことも過去の出来事になり、思い出すこと自体少なくなった。

自分の過去と向き合うことは時にしんどいことではあるのだが、長年胸の奥でくすぶっていた感情が整理され、気づいたら心の中のしこりになっていた悩みや消化できていない思いは霧散しているのだ。
時には、書きたいことがあるのに言葉にできないときや、表現したい言葉が出てこなくて言葉を紡ぐことが難しいときもある。

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一年前までは自分に自信がなく、それすらもコンプレックスであった。
この一年で、エッセイを通じて過去の自分と向き合うにつれ、自己肯定感が高まり、自分に自信がもてるようになった。

その時その時は生きることや、その出来事に向き合うだけで大変であるのだが、長い目で見れば、確実に自分の中で経験値として積み上がり、今の自分を作っていることに気づいたからだ。

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私は文房具が好きで、シールやマステを集めている。
一時期カラーペンの購入にハマったときがある。
定期的に出る期間限定色がかわいくて、集めずにはいられなかった。
その他にも、クオリティが高くて、かわいいノートが100均で売っていることを知ったときは、思わず買いためてしまった。
同じシリーズの色違いも買い揃えて持っている。

そうやって集めたペンとノートを使って、自分の気持ちを書き出している。
スマホに打ち込むより時間がかかることもあるが、アナログで書き出した方が時間がかかる分、自分と向き合うこともできて、達成感も得られる気がする。

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過去の振り返りは、デジタルで書くときよりもアナログで書いた方が頻度高く見直しができ、選んだペンの色でそのときの感情が分かるという利点もある。
後から見直して、「このときはこんな風に感じていたのだ」と振り返ることで、自分の成長を知ることもある。

デジタルとアナログに縛られず、これからも定期的に自分の心の中を文章で書き出し、自分の頭の中と心の中を整理して、自分を見つめる機会を増やしたい。
まだ「自分なんてまだまだだ」と思うこともあるのだが、自分も精一杯頑張っていると自分を許し、認めることにつなげられていると思う。
これからも文章を書く習慣を続けるようにしたい。