最悪!!って思う日ってなんでも重なってしまうのだろう。
朝から気圧でやられながら出社したら、頭は動きづらい。
いつもならミスしても気づくのにこの日ばかりは気づかず指摘されて落ち込んで、家に帰ったら何もなかったりと連鎖が続くと「ついていない日」と思うことはあるだろう。
人生にいおいていいことばかりではない。
悪いこともある。
そんな悪いことも起きることも覚悟しないといけない。
これまで、多々起こりうる最悪な出来事がある中で、今でも忘れられない最悪な1日がある。
◎ ◎
数年前のことだが、仕事で海外に社長といく予定だった。
しかし、あと2~3日で出国となった時に、突然、社長が音信不通になりいくら連絡してもでない。
出国直前なので、すでにホテルも航空券も予約してある。
私は、出張期間のスケジュールを詰めていこうと思っていた時だった。
海外旅行も行っていたが、その時の出張先は初めていく国であった。
初めていく場所もあって土地勘もわからない国にいく怖さ、仕事でどう最終的にクローズしていくかなど考えていくべきことを全て自分でやらないといけない。
スケジュールがわからない為、とりあえず関係者に連絡していたら社長不在で一人でいくことに対して「なぜ?」と指摘があり、お詫び行脚しないとならなくなってしまった。
心の中では不安でいっぱいなのになぜ私が異国の地で各社お詫びに回らないといけないのかという怒りを抱いていた。
それでもやらないとならない。
関係各所に連絡しながら出張の準備を進めないといけない。
お詫びのものを用意しないとならない。
一回実家に帰って準備をしないとならない。
やらないといけないことが増え続けながらも、出発日が近づくにつれ不安が大きくなってくる。
◎ ◎
周りは「なんとかなるさ」や「ケセラセラだ」という言葉だけで、誰もその土地の人たちは、私のことを本気で心配していなくて社長のことしか考えていない。
そんな周りの人の私に対する態度にもモヤモヤが募り始めた。
いくら旅行が大好きで初めて行く異国の地にワクワクしていた時に、旅行の準備もしたくないし飛行機も乗りたくない。
そんな気持ちを抱くなんて私らしくない。
「頑張って」なんて誰もがかけられる言葉だし、頑張らないといけないのは自分のことだから自分が一番わかっている!
だからイライラがより増してきた。
お詫びのものも多く、このイライラをぶつけられる人がいないし、どう発散すればいいのか気持ちの整理もつかない
渡航準備も終えられていない。
スケジュールも組められない。
異国の地が不安!
社長の馬鹿野郎!!!!
不安とイライラは1日に訪れることがあってもこんなにもたくさんにきて処理ができない日はこの日が初めてだ。
◎ ◎
今まで最悪な日と感じていた時はあるが、書きながら当時を思うとこの時の日は今でも私史上最悪な日だと改めて思った。
あれから年月がたっているから、あれから嫌なことも嬉しいことも起きたし、嫌だなと思っていても乗り越えることができたからいいのかもしれない。
転職して苦痛なことで自分の能力の無さに落ち込んだけど、この時の最悪な1日を超えられるものはなく、なんとか持ち堪えてきた。
今までの私ならここで美談にして終えていたが、この時の最悪な1日の出来事に対して怒りが強い。
実はあのあと、きちんと謝罪がなかったのだ。
自分がしたことを棚に上げて、きちんと会話もできない社長の人間性を疑った。
それ以外にも、最悪だと思うことが細々と続いてしまった。
この時の最悪な1日がきっかけに、私はここではもうやっていけないと思い転職を決意した機会である。
怒りはあってもそのエネルギーを自分がやりたいことにぶつけ、変えられるのは他人ではなく自分。
「あんなやつにならん!」という思いで、今はこうして頑張ろうと活力になっている。