最近の私にとって最悪な日は、つい一週間ほど前。
だーーーいすきな片想い中の相手にフラれた日。
というかなんなら付き合えると思っていてフラれて、好きだけどしばらく彼女作りたくないと決めてるんだと言われてフラれて、それはそれはだいぶ混乱した日。受け入れられなかった日。期待と絶望の落差で体が地中に深く深く沈められるような感覚だった日。

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その日私は考えてた。
「じゃああの日のキスはなんだった?あの日のかわいいねという言葉はなんだった?」

そう、その日からつい数日前、彼と飲んでそのままお家に来てたくさんハグしてチューしてそれはそれは幸せで
「あー、この人は私のこと好きなんだ。4ヶ月ぶりに会えて嬉しいんだ。これは次のデートでは告白待った無しだな」なんてお花畑な頭でその日から数日過ごした。

4ヶ月ぶり?そう、彼とは4ヶ月会えてなかった。
4ヶ月前のデートの後、私から誘った。彼は快く受け入れてくれた。けどなかなか予定が合わずというか向こうが忙しくて結局ものすごく期間が空いた。それでも私はノリノリに見えた彼の返事で「誘われて嬉しそうでよかった!次のデートまでにもっと可愛くなろう!で京都ではそうは思わなかったけどやっぱり彼女にしたいかもって思ってもらおう!」ってそれはそれはポジティブに考えてた。

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京都。
そのデートのさらに2ヶ月前くらい、京都旅行に行った。
京都旅行ですよ、そんなのもう付き合うやん。
ただその旅行では告白されず、彼女作る気は無いと言われ、でも可愛いしいい子だって思うからもう会わないのはいやだと言われた私は
「彼女いらないって決めてるけど、それでも捨てきれない魅力があるんやな私。」って彼との付き合いを前向きに考え始めていた。
やっぱり最初のサシ飲みが楽しかったからなのかな〜。

最初のサシ飲み。
前からお友達関係だった私たちは本当に1年以上ぶりに飲みに行くことに。しかもサシ。楽しみだなー程度で結局終電まで飲んだ。
久しぶりなのに話が尽きることなく、終始笑顔でこんなに気が合う人がいるんだって思った。
彼もとても楽しそうで「なんでこんなに酔っ払うんだ。」って言ってた。
翌日には「また会ってくれますか。」ってLINEも来た。
こんなの何かが始まる予感しかしなかった。

ちなみにそのサシ飲みのお誘いは彼から。
最初は何人か誘おうかって言ってたんだけど全然集まらず、「2人でも全然大丈夫だよ」って私が言った。
そう、サシ飲みにしたのは私。

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さてここで思い出してください冒頭を。
彼女を作りたくないという言葉を。
私にとって特別だった一日や一言。
でも向こうからしたら何の気もなかった一日や一言。
最初から彼にとっては無。
本当に何にもなかったらしい。
フラれた日はそれはそれは最悪な日だったけど
私のこの10ヶ月くらいのハッピーデイズも最初まで巻き戻してぜーんぶ最悪な日の材料だった。
あの日あの言葉に気持ちが踊らなければ、
ポジティブに受け止めなければ、
飲みに行かなければ、
こんな最悪な日は来なかった。
ただこの10ヶ月を生きた私にとって
この日々は本当にキラキラしていて
ほんのちょっと最高だった。
最悪と最高は紙一重で、どんな最悪にも最高を孕む。逆も然り。

まだ全く気持ちは癒えていないし、
最悪な日としか受け止められないけど
この最悪な日がきっかけとなって最高の日々を掴んで、
史上最悪な日が、史上最高な日の材料になるよう
また明日から生きていきます。