私は昔からとにかく怠け者で、休みの日はだらだらゴロゴロするのが大好きだ。
10時くらいに起きて軽めの朝ごはんを食べる。SNSを見ていたらお昼になり、昼ごはんを食べる。録画していたバラエティ番組を観て、お気に入りのYouTubeチャンネルの動画を観て、大好きなエッセイを読んで、話題の映画をVODで観る。あっという間に夜になって、夜ごはんを食べる。お風呂に入る。寝る。
自分のやりたいことをやりたい時間にできる、こんな生活が大好きだ。でも最近は、なんだかだらだらするよりも有意義な過ごし方があるのではと気が付き、活発な休みを過ごすようになっている。

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休みの日は、ライブに行くことが多い。ライブはストレス発散かつ癒しである。音楽のライブなら歌って跳ねて、お笑いのライブならとにかく笑って、日常で溜め込んだストレスや理不尽な辛さを消化していく。メンバー同士の仲の良さに癒され、自然と心がほわんと丸くなる感じがする。
フェスや寄席に行けば、知らなかったバンドやいつもは見ないコンビに出会うことができる。普段聴かないジャンルの音楽に触れると、新しい世界が広がるような感覚になる。見たことない芸人のネタが、私の笑いのツボにすっぽりハマって抜けないこともある。
ライブの遠征で、行ったことのない地に行くことも楽しい。仙台、福岡、広島、東京などでライブのついでに観光したりバンドメンバーが行ったと言っていたお店にご飯を食べに行ったり。地元でライブを開催してくれるのも嬉しいが、推しが全国各地に連れて行ってくれるのも楽しくて好きだ。
カレンダーの中にライブの文字があるだけで、その日まで何でも頑張れそうな気持ちになる。それに、ライブグッズを買えば、そのグッズを見ただけでライブを思い出して幸せな気分になれる。それだけでまた頑張る活力になる。
楽しい時間や幸せな気持ちを買えるライブは、他には代えがたい大切なものだ。休みの度に行きたいくらいだが、授業の合間を縫って稼いだバイト代では2ヶ月に1回程度が限界。息を抜いてばかりではいけないと言われているようだ。

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というわけで、ライブ沼にハマりまくっている私にも、ライブがないオフの日だってある。そんな日は映画を観に行こう。
最近は家でも手軽に映画を観られるが、やはり映画館で迫力のある音を浴びながら大きなスクリーンで観るほうが、何倍も話に入り込める。そして暗くて誰にも見られない環境が、私を涙脆くさせたり笑い上戸にさせたりと、感情を大きくさせる。
戦後のシベリア抑留を描いた映画では、日本人兵の生きる力や大切な人との繋がりに心を打たれて、マスクを濡らした。初めてインド映画を観たときは、歌やダンスの楽しさにワクワクしながら、人種差別やカーストの深刻さに苦しくなった。これらの感情はきっと、家で寝転がりながら片手間に映画を観ているようでは感じられないものだろう。
映画を観た帰り道に歩きながら感じたことと向き合う時間も好きだ。歩いているうちに、あのシーンってあれと繋がってたのでは?とか、あの意味深な言葉はこういう意味か!と、観た直後には分からなかったギミックに気が付けると爽快だ。

だらだらしまくる休みも、活発に動き回る休みも、私の心を満たしてくれる。だらだらからしか得られない栄養があれば、ライブや映画からしか得られない栄養もある。程よく栄養補給をしながら、また日常に立ち向かう。心に栄養を与える方法を知っている私は無敵同然。
今度の休みは、新作の映画を観に行こうと決めている。