読者の皆様は今、後悔していることはあるだろうか。この文章では、私の人生史上最大の後悔について書く。そして、このエッセイを通して、前を向いていく読者の皆様と私への喝入れをしたいと思う。 

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私は先日、自分の人生史上一番幸せな時間を失った。
なぜなら、これ以上はいないんじゃないかというくらい素敵な彼氏と別れたからだ。
今思えば、付き合った当初から不安でいっぱいの私だった。 

彼から告白してくれた時は、「こんな私でいいの?」と言ってしまった。
遊びの予定は、彼の方が多忙なのに全て要領の悪い私に合わせて組んでもらった。それに、決して近くない私の家の前まで来させたこともある。 

次の日、朝早い時でも「話したい」と言う理由だけで、毎日電話をしてもらった。
彼と不釣り合いだからという理由で、せっかく「ご両親に会わせたい」という彼からの提案を「まだ早いんじゃない?もう少し後がいいかな」と言って先延ばしにした。
さらに、不安な気持ちのやり場がなく彼に酷いこともたくさん言った。 

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例えば、こんなにわがままを聞いてもらっているのに、勉強がわからなくて詰まっている時にデートに誘われただけで、「私だって忙しいんだけど!」と彼に当たってしまった。また、こんなに大切にしてもらっているのに、「そんなに遊びたいなら他の女の子と遊べばいいじゃん」と言ってしまった。 

それでも彼は、「一番好きだよ。女の子は、〇〇ちゃん(私の名前)としか遊ばないよ」と何度も献身的になだめてくれた。
いつの日か私は不安だという気持ちだけでなく素敵な彼が私のために困って奉仕してくれるのを見るのが好きになり、わざと「他に女がいるんでしょ」やクリスマスデートをとても楽しみにしていた彼にむかって「クリスマスは忙しいから会いたくない。」など彼を困らせるようなことばかり言うようになった。こうすることで、私の方が上だと無理に自分を納得させていたんだと思う。 

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それでも彼は前と変わらず、こんな私を怒ることもなく宥めてくれた。
でも、この辺りから毎日続いていた電話がなくなって、連絡も少し遅くなったように感じた。 

不安になった私は思い切って自分から始めて彼に「大好き」とメールした。その時だった。「ごめん、別れたい。」彼がメッセージでそう言った。私はパニックになった。あんなに酷いことをしたくせに、私は心のどこかで彼はいつでもこんな私を受け入れてくれる人なのだと思い込んでいた。それが覆されたのだ。
それからはもし化粧が上手くおしゃれだったら奢ってもらった時、心からありがとうが言えたかもしれない。もしもっと勉強していれば自分の経歴を隠そうとしなかったかもしれない。もしこれらが全て叶えられなかったとしても彼のために努力していれば、堂々とあなたの隣を歩けたかもしれないと心の中で、自分のこれまでの人生への後悔が永遠に渦を巻いた。その後1週間ばかり泣き続け、次の週には抜け殻のようになってしまった。 

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その後、彼は今部活に打ち込んでいると噂で聞いた。その時、彼だって別れを切り出すのは辛かったはずなのに頑張っている。私もこれからは、自分の自信のなさのせいで後悔することはこれで最後にすると心に誓った。
それから私は、勉強、化粧の練習やおしゃれもするようになった。失恋を機に再出発したのだ。 

最後にこれから再スタートを切る読者の皆様、そして私に向けてエールを送る。これから努力したとしても失敗したり、上手くいかなかったりすることもあると思う。でも、自分を信じて何度でも立ち上がって。そうでないと、あの時流した私たちの涙は無駄になってしまうから。