わたしは、物心ついた頃から「結婚したい」と思ったことがない。
そして、それを公言したくない理由が1つある。
「結婚できないから強がって『結婚したいと思わない』と言っている」と思われることだ。
この現代に?
「結婚=幸せ」そんな時代終わったでしょ?
そう思ったあなたはわたしの仲間です。
ぜひ一緒に語らいましょう。
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まずはじめに「結婚したい」。
そう思える人は、大きく分けてこの3パターンではないかと思う。
・しあわせな家庭で育った。
・そうではない家庭で育ち、結婚に夢や希望を持っている。
・経済的に依存したい。働きたくない。
これに照らし合わせると、わたしは毒親育ちで、両親は結婚をして不幸になったとしか思えないような家庭を立派に築き上げた。
結婚が不幸の始まりだったんじゃないかと思う。夢も希望もなかった。
そして、経済的に依存なんてまっぴらごめんだ。
なぜなら、離婚したいと思ったときのリスクでしかないから。
「離婚したいけど経済的に依存してるから抜け出せない」そんな状況は、後先真っ暗だ。
離婚・継続、どちらを選んでも苦難する。
それなら、もし結婚することがあっても経済的に依存することだけは避けるのが無難だと思う。
3組に1組が離婚する時代、一生相思相愛の自信が100%を超えないのであれば、それぐらいのリスクヘッジは必須ではないだろうか。
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そんな理由で結婚したいと思わないわたしに「結婚しないんですか?」「したいと思わないんですか?」と言ってくる人は少なからずいる。
そして、「したいと思わない」と言うわたしに「え?本当に?」という顔をする人が大半だった。
今はまだ20代。だけど、これが40代になったらどうだろう。
「結婚できなかった売れ残り」「強がりなんじゃない?(笑)」と、思われることも言われることも増えると思う。
それがとても嫌だし怖い。
強がりで言う人もいるかもしれないけれど、今後はわたしのように、そうではない人も増えていくと思う。
あくまでも、「結婚したいと思わない」だけで「結婚したくない」のとは違う。
わたしは「絶対に結婚したくない」なんて思っていないし、したいと思うことがあればするかもしれない。
「結婚したい」でもないし、「結婚したくない」でもない。ただそれだけ。
「強くしたいと思っていないだけ」というようなニュアンスが合うかもしれない。
それは、結婚できない・できなかったから強がっているのではなく、素直なわたしの気持ちだ。
「結婚したいと思わない」と、強がりではなく本当に思っている人がいることを知ってほしい。売れ残ったのではなく、そういう選択をしてきたのだと、思ってもらえたらいいなと思う。
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このエッセイの募集テーマにも書いてあった。
「結婚が幸せの基準だった時代は、もうとっくに終わってる。」
わたしもそう思う。そして、本当にそうだったらどんなにいいだろう。
もちろん、時代の流れとしてはそのように進んでいるとは思う。
だけど、まだまだ「それは独身の強がりだよね?本当は結婚したいんだよね?」と思う人も少なくないと思う。
そうではなく、「結婚か独身、どっちを選ぶ?」みたいな世の中になりますように。
そのために、少しでも寄与できたら嬉しい。
このエッセイが誰かの心に届きますように。