私は現在26歳。SNSは小学生、中学生くらいの時にTwitterや facebookがあって、高校生くらいでInstagramが出てきて、、割と新しいSNSと共に成長してきている。
友達とインターネットでやり取りをする頃からはもうすでに使っていたSNS。だから私にとっては当たり前のものとして存在している。

だからこそ、SNSがあるからこそできたことなんて中々思いつかないのだが、そんな中でもこれだけはSNSのおかげで得たものだというものがある。それが今の職場に就職するきっかけになった出来事だ。

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私は大学の保育学科に通っていた。小さい頃から保育士になりたいとずっと思っていて勉強もとても楽しかった。将来はこのまま先生になって働こうと思っていた。
そんな大学2年生の冬、実習で私はとある出来事をきっかけに保育士として働くことに違和感を覚え始めた。私は保育士は向いてないのではないか?やりたいことはもっと違うことなのではないか?そうやって悶々と考えるようになった。

だが私の大学は保育の世界では有名な学校で、コネクションもたくさんある。教授たちも保育士として園で働く以外の選択肢をはなから考えていない人たちばかりだった。当然先輩も周りの友達も皆保育士になるし、なかなか保育以外の就職に関する情報を得ることができなかった。

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そのまま1ヶ月がすぎた頃、ちょうど2個上のサークルの先輩の卒業シーズンが来た。多くの先輩たちが自分のSNSで卒業しますという投稿をしていた。そのうちの1人の先輩の投稿に私の目が止まった。私は他大学のインカレサークルに入っており、その先輩は私の学校の先輩ではなく他大の先輩。もちろん保育とは関係ない学部を卒業している。

そして私が気になったのはその先輩の投稿の言葉だった。そこには、これから困ってる子どもとその家族のために働くというようなことが書かれていた。

今考えると、よくこのような一文に気づいたなぁと思う。当時私がどう働きたいかがそのままこの一文に込められていたのだ。
そこから私はその先輩の過去の投稿を読んだり、他のSNSのアカウントを覗いたりして、この先輩の働く会社を突き止めた。(ほんとネトストみたいでごめんなさい

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その会社を調べると、やはり先輩の一文から想像した通りの、いや想像以上に自分のやりたいこととマッチした会社だった。ここで私は「この会社で絶対に働くんだ。」と心に決めてアルバイトに応募したり就職活動に努めた。

そして現在、私はこの会社に勤務して4年目になる。いろいろなことがあったけど仕事はここ3年半、とても楽しい。周りを見てもこんなに仕事を楽しめるという今の私の状況は本当に恵まれているのだと思う。

あの時あの先輩が投稿してくれなかったら、私があの一文に注目していなかったら、今の私の生活は全く別のものだったのかもしれない。そう考えるとSNSを通じて私の人生が変わったと言っても過言じゃない。
普段何気なく見ているSNS。SNSを何気なく見るだなんてぱっと聞いた感じだとあまり良い印象は持てないが、それでも何気なく見ていたことが私を大きく変えているのだ。