歳を重ねる度に、夏という季節が苦手になっていく。ジリジリと照りつける太陽に、体が溶けてしまうのではと本気で不安になる。

暑さを言い訳をして、あれもこれも後回しにしてしまい、最終的に後悔する自分を何回も繰り返し、その度に「夏のせいだ」と言い聞かせる、そんな気怠い季節。

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早く、早く夏が過ぎ去ってほしい。そうしたら、大好きな秋がやってくるから。

涼しい風に過ごしやすい気温。服装も、適度に肌を隠すこともできるし、一番お洒落に着こなせる気がするそんな嬉しい季節。

秋にしたいことはたくさんある。何がしたいかなと考えたときに、頭に浮かんだものは、「夏に置いてきてしまったワクワクを全部叶えたい」であった。

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1.かき氷をお腹いっぱい食べたい
夏といえばかき氷。最近では、色々な味のかき氷があって、量も多く満足度の高いかき氷屋さんがたくさんある。夏はアイスや冷たい飲み物、食べ物を摂取しすぎて、お腹を壊すという不調を幾度も経験してきたので、あえて夏はあまり冷たいものを食べないようにしている。
だから、夏が過ぎ去ったあとで、かき氷を思う存分食べたい。もちろん、その前後はお腹を休めることを前提に。

2.美術館に行きたい
秋といえば芸術の秋。もともと美術館や個展に行くことが好きな私だけれど、暑い中、外へ出て電車に乗ることを考えるとどうしても体が動かない。行きたい気持ちはあるのだけれど、体が言うことを聞かないのだから仕方がない。
あ〜行きたかったな、と思っていたらその日が終わり、また後悔をする。だから、考える前に行動できる気温になったら、美術館へ足を運ぶ。

3.お祭りに行きたい
焼きそばもたこ焼きもチョコバナナも秋刀魚の塩焼きも、お祭りの屋台で食べるときが一番美味しく感じる、と思うのは私だけではないはず。人と食べ物の熱気で、もわもわした空気感の中、好きな人や友達とお祭りを楽しみたい。
けれど、真夏のお祭りは悲惨な思い出が多い気がする。まず、暑いから帰りたい。混みすぎて進めない。汗でベタつくため人と距離を取りたい、そうすると迷子になる。涼しくて人も多くない秋頃にやっているお祭りに行きたい。

4.お散歩をする
私は歩くことが好きである。家の近くの土手や、仕事帰りに一駅分、あまり行ったことのない土地を歩くことが趣味の一つでもある。けれど、これもやはり夏を除くと、である。
夏は用がない限り、外へは出たくないし、お金を払ってでも電車やタクシーに乗って涼みたい。知らない土地までなんてとてもじゃないけれど行けない。夏になると趣味までもが減ってしまうのか、と新たに気づく。
だから、お散歩が一番弾む季節の秋になったら、たくさん歩く。これでもかっていうくらい歩く。その日が来ることを楽しみにしている。

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秋にしたいことはまだまだたくさんある。夏は夏バテをしているのか、あまり食欲がなく、ご飯も多く食べられない。焼肉、お寿司、ラーメン、餃子、パフェ、もうたくさんってほど食べ物で満たされたい。外に出たからこそ感じられる感情に出会いたい。積極的に人に会いたい。運動もしたい。芸術を感じたい。

夏はまだまだ続きそうで、しつこいくらいだけれど、その分これから来る秋が楽しみになるって考えたら、なんとか乗り越えられそうな気もする。そろそろ夏の季節にも慣れたいけれど、まだ時間はかかりそうである。

早く秋に会いたい。夏バテなんてしている場合じゃない、今から何をしたいか、いっぱいいっぱい考えて秋にしたいことを全てやることを目標に、日々生きる。