私はこの4年間で、ニートからフリーランスになった!

きっかけは、推しと出会って、「推し活費のために働こう!」と思えたからだ。
思い切って会社に入って頑張って働いて、8ヶ月後にフリーランスになった!

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フリーランスになってからは、webライターをしたり、動画編集したり、スチール撮ったり、デザインしたり、できることはなんでもマルチにやっている。

そして脚本家の仕事もしたくて、現在いろんなシナリオコンクールにも挑戦中。
なんだかキラキラフリーランス、人生リスタート!みたい。

しかし、詳しく話すと実情はだいぶ変わってくる。
変わったのは変わったんだけど、一言で言うと
「4年で人生がそんなうまくいくわけねえだろ」という感じだ。

まず現在、私は精神障害者になっている。
発達障害が発覚したから。
私は会社に入って、「会話や人に対する態度が酷い」「他人に対して悪意がある」と、8ヶ月でクビになった。

ニートだったから、能力不足で問題になることは恐れていたが、それ以前の人間性でトラブった。あまりに険悪になったし、そもそもたった8ヶ月で会社をクビになるのはヤバいので、検査した。

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そしたら、ADHDと自閉スペクトラム症どちらも併発しているタイプだと診断。
一見普通に見えるし知能指数は平均なんだけど、コミュニケーションが壊滅的。
昔からぼっちだったし、誰とも仲良くできなかったから納得したけども。
単純に組織に属することに向いてないのは、働く上で非常に困る。

でも推し活費のために、というか生きていくために普通に稼がないとダメだし。
だからフリーランスになるしかなかった。
仕事自体は楽しいものもたくさんある。

けれどフリーランスだとでもぜーんぶ自分でやるのでたくさん時間がかかるし、毎回自分の未熟さを痛感している。
スケジュール管理にミスって、徹夜みたいなことにもよくなっているし、キラキラフリーランス!なんてものは私の中では存在しない。

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そしてシナリオコンクールどんだけ落ちんねんというくらい落ちている。
出しては落ち、出しては落ちの繰り返し。
賞をもらえなければ、賞金も何もない。

何日もかけて、何十枚と文章を書いても一銭にもならない。
もちろん金が全てじゃない、けどお金がないと書き続けられない。
そして誰にも見てもらえない。焦燥感と無力感が半端ねえ。

リアルで「脚本、よければ読ませて」と言ってくれた人も、大量にデータ送ったのに一度も読んでくれなかった。「あ!読ませてって社交辞令じゃん!」と気づき、自分の発達障害を再確認。

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ここで、もし私の生きる世界が胸キュンドラマの世界なら、「推しと偶然街中で出会って急接近!?脚本家を夢見るアラサーが、推しと恋するドキドキラブストーリー!」なんて展開になるんだろうけど。

私に働くきっかけをくれた推しとは、4年経ってもアイドルとファンの関係だ。
それどころか、最近は大物芸能人が結婚するたびに、鼻息フンフンしながら「私の推しきゅんは!まだ結婚しないから!」なんて言ってる。

なんだか、惨めさがグレードアップしてしていないか?

肩書きが「ニート」から、「精神障害者」「世間知らず」「推し追っかけおばさん」
「コンクール落ちまくり人間」「負け組アラサー」「フリーランスという名の小遣い稼ぎしているニート」などに増えた。

こんな強い言葉を並べるのはよくない。
けれど、実際に言われてきた言葉だ。
世間は、うまくいってない人、もがいている人を下に見て嘲笑い、それをわざわざこちらに敵意として伝えてくる輩が多いということを、覚悟していた方が良い。
基本的に耳馴染みの良い言葉は、人気取りや集客の時にしか使われない。

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まあそんな惨状も、私がこの4年間とりあえず動いた結果。
ただ、とりあえず生きれているし、好きなことに挑戦できているということはありがたいことだ。

それにこんな私を優しく見守ってくれる人と出会うと、マジで感謝の心を持つことができる。心の中でどう思っていても、笑顔で「頑張って!」と言ってくれる人は本当にありがたい。私も「どんなに自分に余裕が無くたって、絶対に他人をバカにしないぞ!」と、改めて心に刻める。

味方でいてくれる人のためにも今後はもうちょっと良い方に変わっていきたい。
でもこれ以上悲惨な肩書きが増えても、仕方ないかと飄々としていられる自分でもいたい。