コロナが第五類になってから飲み会が増えた。
私はお酒に強い方なので、お酒の場をめいいっぱい楽しめていると思う。
お酒の場であれば普段話せないことや、仕事をしているだけでは話せない人と話ができる。

お酒が飲めるので、呼んでもらえた飲み会もある。
古い考えた方かもしれないが、「飲みニケーション」の産物は幾度となく享受している。
そのため、飲みニケーションの存在を否定しきれない。

◎          ◎

入社して数年は、若手ということで飲み会の幹事を任されることが多かった。
自分が幹事のときは、お店選びや席順といった、事前準備や注文の気配り、お会計まで気を抜けなかった。
お店を気に入ったとの労いの言葉をもらったときに、やっと肩の荷が下りた。
会社の飲み会は緊張の連続だったが、最近になって楽しめるようになってきた。
会社のメンバーとして、受け入れられたという安心感がもたらされたからだと思う。 

お酒が強い方だからこそ冷静に周りが見え、記憶をなくすこともめったにない。

上司の説教が始まり、業務の延長かと思い、真剣に話を聞いた結果、何度も同じ話が繰り返され、疲弊したことがある。

◎          ◎

それとは逆に周囲に心配をかけたこともある。
私はお酒を飲んでも顔色があまり変わらないので、まだ飲めると思われ、断われずに勧められるがままに飲んでいると、お店を出るころには、かなりフラフラになっていたことがある。

無事に家まで帰られるか、翌日にはちゃんと帰ったか一緒に飲んでいた人に、とても心配されたことがある。
当の本人としては、帰りの電車に乗っているうちに酔いが覚めていて、問題なく家に辿り着いていることがほとんどだ。

自分はお酒が強いと思っていたのだが、先日BBQをした際に、認識が覆る出来事があった。

ビールとチューハイ合わせて5杯飲んだ。
居酒屋で5杯飲むのと、缶のお酒を飲むのでは、酔い方が全然違い、泥酔はしなかったものの、酩酊はしていた。

◎          ◎

次の朝、目が覚めると二日酔いになっていた。
頭が割れるように痛いし、気持ち悪く座っていられない。数時間しんどい思いをした。

居酒屋で飲むような氷を入れて炭酸水で割るのチューハイと、缶チューハイとでは、アルコールの濃度が雲泥の差だということに、気づいた。
暑い真夏の屋外で、水を飲まずに氷の入っていないアルコールを胃に入れ続けたのも酔った要因のひとつだと思う。

その日の夜に友達と予定があったので、二日酔いがいつ治まるかヒヤヒヤしたが、夜には体調が回復し、問題なく遊べた。

◎          ◎

二日酔いはしんどいので、もう懲り懲りだと毎回思うのだが、楽しくなると自分の許容量を忘れてどんどん飲んでしまう。
学生のときに、蒸留酒を飲んで、二日酔いになったことがあったので、蒸留酒は飲まないように気をつけていた。
それでもコロナ禍を挟んで、お酒そのものに対する耐性も下がってきていたのかもしれない。

今後歳を重ねると、お酒に弱くなっていくと思うので、自分の飲めるキャパを常に把握する必要があるように思う。
お酒で身体を壊さないように、ほどほどに嗜む程度にして、長くお酒を楽しめる身体でいたい。