私は小学4年生の時にティーン向けファッション雑誌を初めて購入してからファッションに興味を持ち始めました。
小学校4年生から高校1年生くらいまではティーン向け雑誌、高校1年生か2年生くらいから原宿系やロリータ系の雑誌、20歳頃からはOL系の雑誌を愛読していて、10歳から20代半ばごろまで毎月ファッション雑誌を欠かさず購入していましたが、20代後半ごろの所謂アラサー世代からは特定のファッション雑誌を買うことは無くなりました。

アラサー世代やそれ以上の世代向けのファッション雑誌に掲載されているアイテムは高すぎて参考にならなかったり、私の好みではないものばかりなので、心がときめく雑誌が無いというのも主な理由ですが、令和になってからファストファッションのデザインや品質が上がっていて、わざわざ高価な服を買う必要も無くなったからというのも大きな理由です。

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私が10代や20代前半の時はファストファッションは安かろう悪かろうという感じだったので、お洒落な服はデパートやファッションビルなどに行かないと買えませんでした。ですが、定価だと値段が高いのでセールを狙って欲しいブランドの服を計画的に購入していました。

欲しい服を買うために節約してセールの日まで貯金して、少ないお金の中から吟味して欲しい服を買うのは大変でしたが楽しいイベントでした。
「高い」と言っても貯金すれば手が届く金額なので、年に数回の自分へのご褒美のようでした。

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私の親や親戚などはファッションに無頓着で、服は着ることさえできればなんでもいいという考えをしていて、私がファッションビルやデパートなどに服を買いに行くことについてあまりよく思っていませんでした。そのため、頑張って貯金して買ったブランドの服を「無駄遣い」と否定されてしまうことも多かったのですが、それでも母親は私が小学生の時は一緒に電車に乗ってデパートやファッションビルまで連れて行ってくれました。

当時30代後半の母親としてはデパートならまだしも、若者向けのファッションビルに入るのは嫌だと言っていましたが、それでも小学生だけで電車に乗ってファッションビルやデパートなどに行かせることは不安だという気持ちが勝ったとのことでした。

ちなみに当時行っていたデパートは突然倒産して閉店、ファッションビルも来年に閉店予定だそうです。

思い出が消えてしまうのは寂しい気もしますが、好きなブランドショップが閉店したり、自分自身の加齢で年齢に合わなくなってしまったりしたことでデパートやファッションビルには以前ほどの頻度では行かなくなっていたので閉店は仕方ありません。

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10歳から20代半ば頃までに購入した思い出の服の殆どは、売ってしまったり、妹や従姉妹にあげたりしたので、手元に残っているものは少ないですが、お気に入りの服を着て撮った写真やプリクラは今でも大切に持っていて、それらを見るたびに当時の事を思い出します。

私の家は裕福ではなくて、どちらかといえば少し貧しい方だったので、好きな服を買うためには制限が沢山ありましたが、それでも制限の中で工夫しながら服を買うことがとても楽しくて心の支えになっていました。

当時奮発して買った好きな服も今では殆ど手元に残っていなくて、あるのは写真とプリクラだけ。確かに無駄遣いだったかもしれませんが、沢山の夢と思い出を買って幸せだった事実はずっと残り続けるので無駄では無かったと思っています。