大学時代、私は毎日のように朝まで友達と電話をしていた。
数時間後に大学でも会うのに。
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こんな夢を2人で叶えたい、あれを2人でやりたい、ここに旅行に行きたい、今日はあそこにご飯食べに行きたい、あの先生の授業マジで眠い、今週のジャンプマジで心臓に悪い、ゲームのストーリー配信まだかな、どれこれもキラキラした内容だったなあと今では思う。その子とは人生の深い話もして、しょうもない話もしてずっとゲラゲラ笑っていた。
でもそんな相手と社会人になった今もう一年以上も電話してないのが恐ろしい。寂しい。社会の時間に巻き込まれていくのが寂しい。あの夜なのに眩しい日々は幻だったんじゃないかくらいに、遠く感じてしまう。青き春だったなあと。
一方で大喧嘩して喧嘩別れした友達もいたなあと、夜にした電話一本だけが原因なわけじゃないけど、喧嘩別れするくらいにいろんなことを夜な夜な喋りあってたわけで。ぶつかり合ってたなあと。
でもなにより面白いのが一年以上経った今、またその子と連絡を取り合って久しぶりに深夜に電話をしてるというまさかのまさかの今だ。
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実際喧嘩別れした時はすごい悩んで辛かったし悲しかったし、もう話せないって思ったら涙も出てきたから、時を経てまた話せた時は本当に嬉しかった。それに加えてあの時お互いがどう思ってたかみたいなエピローグも聞けて、結構面白かった。こういうことがあるたび、つくづく人生何があるかわからないと思う。
そんなふうに大学時代の友達と電話するように、たまに高校時代の友達とも電話する。高校時代の友達と電話すると、毎回自分達が出会ったあの時からもう10才年を取ったという事実を突きつけられるところから始まる。『はやすぎだろおおおお』と大体お互い叫んでいる。最近では、友達の友達が結婚したというのも聞くようになってきた。昔はあの子もアホな会話しかしてなかったのに…。
夜な夜な友達と電話をするのはさぞ楽しいが、さぞ楽しいからこそ電話がなかなか切れない。その結果寝不足になる。嬉しい寝不足だ。
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そういえば、学生の頃は友達との電話の方が楽しいから、当時付き合ってる彼氏がいたのにそっちをおしのけて友達と話してたなあ。彼氏不憫だ〜って友達に言われていたのが懐かしい。いやいやあんたも加担してんねん。
女の子同士の会話って永遠に終わらないし、なんであんなに楽しいんだろって思う。こうやって夜な夜な電話するくらいには。言われてみると、男の子同士よりも女の子同士の方が夜な夜な電話してるイメージはあるかも知れない。もちろん彼氏と甘々な電話もしますけど、やっぱり友達と電話していた方が楽しさはある。
それこそ大学生の頃、友達との電話を録音して、2人でラジオみたいにしたことがあったな。そのお手製ラジオを後で聞き返したらもう本当にアホで面白すぎて、寝れない夜にその録音を流して寝ようと思ったらもっと寝れなくなったっていうのもあったな。本当バカやってたなあ。
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学生という時間に余裕がたくさんあるからこそできてたことだったとも思うし、今も予定さえ合わせればまたできることだと思うけど、あのちょっと生意気で怠惰的な気持ちではなかなか社会人になってはやれないんだろうなあと思うと寂しい。
学生は思いっきり楽しめよー!は本当に間違ってないとひしひし感じたし、アホほど楽しんできてよかったー!と社会人になってつくづく思った。もちろん夜更かしもその一つで、多少の無理も若さがどうにかしてくれてたもんな。
そんな大学時代の思い出も肴にして今友達と電話してたりできるのが幸せなのかもしれないなと、噛みしめなきゃ。おばあちゃんになっても友達と同じように夜更かししたいなあ。