このエッセイの募集テーマを見たときにまだ傷が治っていないことを実感した。
◎ ◎
数ヶ月前、彼氏と別れたのだ。
実はここで彼氏がいたことを書かないまま自分の思いを書き残そうと思っていた。
だけど、このエッセイテーマを見て、終わらせてはいるけど自分の言葉で終えさせてはいないことに気づいた。
初めての彼氏だった。
数年アプリや街コンなどで少しでも男性と話すことに慣れようと思って行動を起こしていた。 元彼と出会うまではアプリとかでは思うようにいかなかった。
余談だが、実は初めてかがみよかがみでエッセイを書いたのは、「結婚どう思う?」のテーマに沿ったアプリのことだった。
このエッセイを久しぶりに見たときにそれでも私は、私らしくいられる人を探し続けて見つかったのが元彼だった。
◎ ◎
初めての彼氏という存在に緊張してた。
自分の本音を話すことができない私を理解し、ペースを合わせてくれた。
旅行やお出かけや家で過ごすことも楽しかった。だけど突然、話し合いもなく別れを告げられた。
連絡ペースは1日1回。向こうから連絡がきたら私が次の日に返す。そんなやり取りだった。休みの形態も違っていたし仕方がないとは思いながらも連絡がくることを心待ちしていた。
別れを告げられたLINEが来た時は、友人といたため冷静に受け止めた。
別れたい理由は私が雑なところを多く指摘しても直らない。楽しいと思うことが減ってしまった。気持ちは変わりはないからあっても変わりはない。ごめんねありがとう。
そんな内容だった。
◎ ◎
確かに雑なところはある。だけど、それは自分でも認識していて気をつけようと努力をしていたし、雑なところは自分に対してあって相手にはしなかった。(友人も断言している)
言われたときに、人間誰しも得意・不得意があって自分が許せないことが相手にとって不得意なことかもしれない。指摘されてそのまま放置しているのではなく努力をしている。
多めに見てほしい。と伝えたことがあった。
それに対して「えー」と返されてしまった時から、自分が嫌なものを受け入れようとしないだなとほんの少しだけ彼に対して嫌悪感を抱いていたのだ。
◎ ◎
私は人間関係を築いていくにはお互いの価値観をすり合わせした上で楽しむものと思っていて、男女問わず、仕事でも友人でももちろん家族でもお互いの価値観・欲求をすり合わせしていくことで揉め事もなく気持ちよくいられる。そう思っていることを話しても理解してくれなかったし、彼の嫌だなと思うところも私のダメなところがあるから仕方がないと納得していた。
楽しいと思えないと言われたのも彼の都合で会うしかなく、かつ行きたいところや食べたいとこはほとんど却下されてきたのだ。(全部が全部ではないが)
それなのにほぼ毎回性交渉してきたところになんでかなと思っていたのだ。
なので、別れることに対しては、自分がびっくりするぐらい平気だった。
周りからは初めての彼氏で別れなんて悲しいでしょと心配してくれたが全然平気。
むしろほっとしているのだ。さっき書いたように彼は頑固で受け入れようとしないところに今後付き合っていく未来が想像つかなかった。
◎ ◎
それでもその時は最後にあって初めての彼氏だしここまで書いときながらも大事にはしてくれたと思うから直接会いたいとは思った。
それを伝えたら、会えそうな日わかったら連絡するねと言われてから1週間連絡がこなかったのだ。
対等に見てなく下に見られていたことには変わりはない。
怒りは頂点に達したが、一方的に言われて終わりにはしたくないと思い、長文の思いを書いて彼に送った。
喧嘩別れは自分が傷つくと思ったので、最後はありがとうで最後に送信した。
次の日には、「今後の反省に活かします。●●ちゃんの幸せを祈っております」と返事がて、つい就活のお祈りメールかよ!と突っ込んでしまった。
◎ ◎
そんな感じで元彼と別れたわけなのだが、月日がたってたまになんで向き合ってくれなかったのだろうとモヤモヤしてしまうことがあった。
元彼と復縁したいなんて100%思っていない。
ただ、元彼にされたことって本音を出しづらい私にしたらまた殻に閉じこもってしまうのかと考えてしまう。
そういった意味では元彼との恋は終えられていないのかもしれない。
でも、彼氏がいて過ごすことで自分はどうしていかないといけなかったのか気づけた部分が私には大きい。
友人に話すことで気持ちが整理できるとは思う。
だけど私の場合は言葉に書くことで整理し終えてきたと実感する。
最後に元彼に思いをぶつけた時もスッキリしたし、今回もこうやって書いたことでまた気持ちの整理に繋がっている。
完全昇華していたと思っていても本心は違っていたことに気づけた。
それだけでも大きい。自分の気持ちってたまに気づかないことあるから。