本を出したい。紙の本を私の名前で出したい。死ぬまでに生きた証を本という形で残したい。
「商業出版をする」
漠然と遠い叶わない夢としてあったが、いつからか叶えられる目標に変わった。

人は全くできないものは、目標にさえ掲げないと思う。だけどこその目的地までのルートがたくさんあるように、出版という目標を叶える方法もたくさんあった。

まだ20代だけど、本の出版も叶えられるかもしれない。その「かもしれない」が私を素敵な世界へ連れて行ってくれた。「なんかできるかもしれない」という気持ちに心から感謝したい。

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チャンスは突然訪れた。いや、そのチャンスと巡り合えるとあらかじめ決まっていたんじゃないかとさえ思う。お世話になっていた方が出版社社長と会える機会をつくってくれた。

前触れもないお知らせだったけれど迷わずに申し込み出版社社長に出会うことができた。それも3つも出版企画書を直接プレゼンできる機会をもらえたのだ。

普通は紙の書籍を一冊も出していなければ、門前払いで話もきいてもらえない世界らしい。それに、今は商業出版と謳いながらも実質は自費出版のような詐欺めいたものも多くあるようだ

そんな中で従来の真っ当な商業出版が決まった。こんなに恵まれていていいんだろうか本当にありがたく素敵なチャンスを手にした。

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そのチャンスを掴むまでは緊張と不安とわくわくでいっぱいだった。意外にもわくわくがほとんどだったけれど社長を前にプレゼンした時はさすがに緊張した。すごくすごく緊張した。こんな稚拙な案を見せるのが怖い。どう思われるんだろうか、まるでわからないうまくいくだろうか、でもうまくいくのも恐ろしく怖い。でもなんだかわくわくするなー

そんな葛藤を胸に挑戦する機会は、心を成長させてくれる機会だと思う。自分と向き合うほどに前に進んでいることに気づき、成長を感じられる。

一方で成長に気づけることは同時に自分の未熟さを知ることでもあるから、恥ずかしくも悲しくもなるね。だからといって挑戦しないなんてあり得なくて、結果がどうであれ、緊張とわくわくを胸に何かにトライすることは人生の豊かさを与えてくれる。

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本の出版なんて、偉大な人でない限り誰かが丁寧に話を持ってきてくれることなんてなかっただろう。自分で行動したことで凡人の私もチャンスを掴めたのだ。こういう体験がひとつ増えれば根拠ある自信に繋がりまたひとつ挑戦につながる。

そんなことを積み重ねていけば今は想像もつかない世界にきっと辿りつけるはず。今は想像もつかないくらいがちょうどいいのではないかな思いつく範囲で緊張と期待を抱きしめてあなたにしかできない一歩を踏み出せたのならそれはすごくしあわせなことだと思う。

本はおそらく2024年に出る。夢は高く。ミリオンセラー作家を目指して日々心の葛藤と付き合い乗り越えてゆくのみ緊張したり不安に感じたりすることはあなたには乗り越えられるというサイン