来年2024年で私は29歳になる。
あっという間に1年は過ぎ去ってしまうので、今年のうちに進めなければならない。
「かがみよかがみ」へ投稿すること。
これが2023年の私がやり残したことだ。
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未曾有のコロナ禍が始まった3年前から、仕事の合間にちょこちょこ文章を書いてきた。小説や日記、観たテレビや漫画の感想note、本当に色々なんでも。
当時のコロナに対する恐怖心は、募りに募って“これまで諦めてきたけどやらないと後悔する”気持ちに火をつけた。先の見えない世の中だったけれど、私は書くことに熱中した。
思い切って“書く”を続けたことによって思わぬ交流の輪が広がった。社会人になってからほぼ会社中心の生活をしていた私にとって知らない世界があるんだと教えてくれた。
仕事で空回りしてしまってメンタルが下降気味だったところを書くことで気持ちを整理して、明日からも頑張ろうと思わせてくれた。
この3年間、“書くこと”が生活の中心になったことで気持ち的に軽くなっていった。
そんな生活が定着していった中で、今年の初め。Instagramの友達のストーリーズを眺めていた最中、間に挟まれるある広告表示に目が止まった。
“エッセイを書いてみませんか?”
えって驚いた。
しかもエッセイが採用されるとサイトに掲載されるときてさらに驚いた。
エッセイというと芸能人やライターを職にしている人たちが書くもので、正直言うとわたしのような一般会社員が書いてもいいの?とも思ったりもした。
この時が「かがみよかがみ」との出会い。
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それから吸い込まれるようにサイトを眺める。すると、恋愛・結婚・キャリア・ライフスタイル……あらゆるカテゴリーで赤裸々に綴られたエッセイが多く掲載されていて、息を飲む自分がいた。
周囲は結婚・出産・子育てと順当にライフイベントを進めていく中で、それに呼応するように「あなたはどうなの?」と聞かれることも次第に多くなってモヤモヤが募り始めていた頃だった。
環境・状況は違えど、現状をさらけ出してその中でも生きていく心情がひしひしと感じられる。まだ私にはやりたいことが沢山ある。同年代が進んでる道をすんなりと進めない私に「それでいい」と言われたような気がした。
そして、沸々と私も書いてみたいという感情が顔を出す。今までとは違ったフィールドで、初めてエッセイを書いてみるというチャレンジ。一般会社員である私が書くエッセイ。
エッセイとして“書く”ことに向き合った自分がどのような言葉でこれまでのことを記していくのか。チャレンジしてみなければ分からないからこそ書いてみたくなった。
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それにサイトへの投稿の条件は18~29歳までときた。そうなると私にはもう残り1年ちょっとしか投稿するチャンスがない。
年明けに「かがみよかがみ」を知って投稿したい気持ちがあったけれど、なかなかその一歩を踏み出せなかった。今年1年のほとんどが新しく任される仕事の数々で投稿するまで手が回らなかったのが正直な本音である。
けれどもそろそろ年の暮れが差し迫る。今年中に1度でもいいから投稿してみたい。そんな気持ちが何よりも強くなっていた。
掲載されるかどうかなんて分からない。けれども、一歩さえ踏み出せばあとはもう書くだけ。ただそれだけだ。
2024年で私は29歳となる。
ずっと置き去りにしてきた感情も経験もそのままにしないで、これからも“書く”ことで昇華させたい。「かがみよかがみ」がエッセイを書くという新たなチャレンジの一歩を踏ませてくれた。
私は今日も書き続ける。