・TOEIC650点以上もしくは英検合格
・尊敬できて、信頼できる人と結婚する
・ハワイに行く
今年初めに書いたであろう“2023やりたいことリスト“を見つけた。振り返れば、ひとつもチェックが打たれぬまま今年を終えようとしている。チェックどころか、そんなことを書いていたことも忘れかけていた。
言い訳するわけではないが、今年はそれどころではなかった。
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結婚を前提に付き合っていた彼氏の裏切り、同棲解消による転居と離職。それから詐欺にもあって、泥棒にもあった。親しい友人にも、一緒にお祓いに行こうと言われてしまう始末である。
新しく派遣を掛け持ちし、週6日勤務。ずっと同棲していて一人暮らしに慣れず、寂しさを紛らわすために週1日の休みも友人や家族との予定を詰め込む。忙しく過ごす日々のせいか、元々の性格なのか、注意力散漫で小さなミスが絶えず叱られてばかり。新しい職場で仲良くしたいのに、自分のミスが申し訳なくて、壁を作ってしまう。
そんな私が、残り1ヶ月弱で何をやりたいのか。
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考えているうちに、「考えるってことは、そもそもやりたいことなどないのでは?」という結論に至った。よく考えれば当たり前のことだ。つらい現実から目を背けるために過ごすばかりでは、自分の気持ちと向き合う時間がとれない。空白がなければ他のものを入れることができないのと同じで、予定を詰め込み過ぎていてはやりたいことを見つける余裕が生まれない。
まずは一日中“休み“の日を作ってみた。自分の心に従って、好きな時に好きなことをする時間。秋晴れの良い天気だったので、公園に行ってみる。そういえば以前より気になっていた、台湾の朝ごはん屋さんが近くにあったことを思い出し、足を運んでみる。帰りに花を2輪買って、おばあちゃんにプレゼントした。1輪は自分用。部屋に花を飾るなんていつぶりだろうか。1輪でも華やかになる私の小さな世界。
その日以降も、毎日少しずつだが自分の心と向き合う時間をとった。今日はこの映画を観る、図書館で気になった本を借りてみる、新しい料理に挑戦してみる。
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“やりたいこと“って、もっと大きなことを想像していた。2023年最初に書いたリストの、「ハワイに行く」みたいに。実際は、日常生活の中でこんなにやりたいことがあったと気がついた。
ひとつ始めると、そこから派生してまたやりたいことが出てくる。それもまた面白い。映画の主人公がやっていた茶道も気になるし、本に出てきたラトビアという国にも興味が湧いた。
さらに面白いのが、職場でも少しずつ上手くいき始めたこと。まだまだミスをして落ち込むけれど、必要最低限のことしか話すことができなかった人と、仕事以外の会話ができるようになった。生活に潤いと余裕が出ることによって、仕事にも影響が出るとは思わなかった。
今年のうちにやりたいこと
それは「自分をワクワクさせる」こと。2023年前半、というかもはや大半、つらい思いもたくさんしたけど、それを上回るくらいのワクワクで締めくくりたい。