12月14日。
今年もこの日がやってきた。
ちょうど一年前の今日も、同じトピックで振り返りをしていたかと思うと、あっという間の一年だった。
毎年この日に一年を振り返り始めて今年で10年。
記念すべき10年目に、この場をお借りして私自身を振り返ってみようと思う。

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昨年のエッセイで言っていた時期は異なるが、今年の春には現部署での業務資格を全て取得し、晴れて一人前のスタートラインへと立った。
刺激のない日々を送ることになるかと思いきや、その不安は杞憂に終わった。
教えてもらう立場から教える立場へ、数多の先輩を差し置いて私は業務OJTのイントラへと任命された。

これまで業務に関して勉強し、知識が十分に備わっているという評価だといいように捉えてみたはものの、人に教えるという立場だからこそ自分の粗がより目立ったように思う。
なんとなく苦手にしていた領域、それは多くの人がそう感じる領域であること。
トレイナーの方々はなぜか私が苦手な分野について質問してくることが多く、自身の知識の未熟さを再認識させられた。

同時に、人を育てるという責任から苦手な分野を勉強し、時間がかかったとしても曖昧にせずフィードバックすることを心がけた。
なんとなく答えるのではなく、根拠を持って答える。
今年、私が身につけたことの一つだ。

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OJTイントラの道を歩み始めた頃と同時期に、国家資格の勉強が本格的に始まった。
法律から物理まで幅広い分野の試験に対応すべく、4月から毎月1科目ずつマスターするという長期戦が幕を開けた。

今は筆記と実技がある試験の、筆記部分の勉強をメインにやっている最中ではあるが、実技に向けた基礎知識の取得も同時に取り組んでいる。
OJTイントラを実施している時と同じように、これまでなんとなくで記憶していたものへと目を向け、時には理解が追いつかず苦しい場面もある。

しかし、点同士が線になっていく過程を身をもって体験できていること、また、一人で黙々と取り組むことができる=ペースを乱されることがないという点でもやりやすさを感じている。

筆記試験と実技試験の2回かと思いきや、そもそも筆記試験を受験させてもらうための資格を手に入れる試験が2回あり、どのフェーズも受験の回数が限られている。
非常にドロップアウトの多い道ではあるが、今のところ2つの試験には無事合格し、次はいよいよ国家試験の筆記試験本番が控えている。
まだまだ足りない部分も多くあり、気の張る日々が続くが、それ自体も自分をアップデートさせる糧だと意識し、試験の過程を楽しんでいきたい。

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非常に仕事のウエイトが大きい一年ではあったが、かがみよかがみへの継続した投稿。
秋にはイラストアプリを購入し、ゆっくりではあるが創作活動自体も継続することができている。

長期的な未来にはイラスト制作でお金を稼ぐことができるようになりたいという裏目標も存在するが、その目標に向かって自分を奮い立たせるために、明日タブレット端末を購入しにいくつもりだ。

引き返せない状況になれば人は自ずと前に進むしか無くなる。
まだまだ引き返すことのできる道があれば、つい引き返してしまう癖のある私にとっては、高額投資をするくらいがちょうどいいのだ。

来年も引き続き走り続ける未来が待ち受けているのは日を見るより明らかではあるが、心身の健康が第一であることに変わりはない。
自身の発するアラートにもしっかり目を向けつつ、楽しく走っていきたいと思う。

今年一年もよく走った。
来年の今日も、また一年を楽しく振り返ることのできるよう27歳というゴールテープを一旦切り、明日、笑顔で28歳のスタートラインに立とうと思う。