2023年は、自分自身に惨敗した一年だった。「2023 私の宣言」のエッセイで掲げていた目標や挑戦のために、何一つ行動できなかった。エッセイはいくつも投稿できたのに、小説となるとなぜか一気に思考がストップしてしまって、1文字も進まなかった。

パーソナルジム通いや日本化粧品検定の取得、ボランティア活動でのスキルアップ。自分の夢と全く関係ないことは、こんなにも頑張れて結果を出すことができたのに。「私、何やってんだ!」と自分を一喝するだけでは気が済まないくらい悔しい。本当に悔しい。こんな自分が情けない。このままでは、小説家になれない。

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一つ言い訳をすると、心身が安定していないことが多かった。2023年の今年の漢字は「税」だったけれど、私個人の一年を表すのは「病」。普通に生活しているはずなのに、急に体調が悪くなったり、気分がズーンと沈んでしまったり。昨年と比べたら、かなりストレスから解放された生活を送れているはずなのに。「具合が悪いから無理だ」とベッドで横になっている間でも、何かしら小説のヒントをメモ書き程度でもできたはずなのに。

私の場合は、やる気と覚悟がまだまだ足りていなかったのかもしれない。人生でたくさんの試練を乗り越えてきた祖母の言葉を借りるなら、まさに「血を吐くほどの努力」が必要。小説家は簡単になれるものではない。誰もが名前を知っている小説家だって、最初からすべて上手くいっていたわけではない。一握りの中に入るために、相当の努力をしてきているに違いない。

小説を書いているから小説家、という訳にはいかない。多くの人の心を動かす内容でなければ、ただの自己満足で書いているだけになる。「具合が悪いから元気なときに」「やる気が起きないからまた明日」。そんなことを言っていて何一つ努力できていない私に、世に出せるような作品を生み出せるはずがない。生半可な姿勢で挑戦して叶えられるような夢ではないのだから。

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私は小説家になりたい。絶対なる。でも、思っているだけでは、今のままでは何も変わらない。分かっていたのに今年も自分を甘やかしてしまった。頭で未来の自分の活躍を想像している暇があるなら、実現するためにはまず行動に移さなきゃ。

アイデアが浮かんだら、すぐにメモしてまとめよう。進め始めたら中途半端にはせず、一つの作品を仕上げるところまでいこう。いきなり賞を獲るなんてきっと難しいから、小説を応募することをまずは目標にしよう。大きな夢に向かって、小さなことからコツコツと進めることが大切。

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今度は言い訳なんてしない。私は自分からもう逃げない。仕事との両立になる。まとまった時間は休日しか取れないだろうと思う。それなら、通勤中の電車でのちょっとした時間を使えばいい。

小説家になるための新たな一歩を踏み出して、その歩みをどんどん進めていきたい。ラストチャンスだと思って、この一年を真っ直ぐ駆け抜けていきたい。ずっと前から叶えると決めているこの夢のために、今年は努力を重ねる年にしたい。