2023年はカスみたいな1年だった。この1年で人生がこんなに変わってしまうとは思わなかった。人生はもっと良い方向に進むって信じてた。

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4年間の人生の夏休みを存分に満喫して、3月に普通に大学を卒業して、4月に普通に新入社員として入社した。就活で全く受からなくて、妥協して入社した小売会社。4月1週目から社会人の洗礼を受けて早くも心が折れた。満員電車、お客様からの理不尽なクレーム、通勤の長さ、パワハラ、不規則な生活リズム、仕事の多さ、責任の重さ、異動の多さ、そして何よりも仕事ができない自分への自己嫌悪。

気がついたら何もできなくなっていた。毎日帰ってくると疲れ切って何もできない。好きだったゲームもプレイするのが義務のように感じてやめてしまった。友達と会うと、普通に仕事をこなせてる友達に嫉妬するから会いたくなくなった。寝ようと思っても瞼を閉じても、仕事での失敗や嫌なことばっかり思い出して目が冴えてしまう。

少しでも気を紛らわせるために暗闇でとりあえずSNSを開いて、何にも頭に入ってないけどスクロールしてスクロールして頭を疲れさせてやっと眠る。そして頭痛とともに起きて出勤。そして疲れ切って退勤。そしてまた何もできずに朝がやってくる…

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何これ。なんで私の人生こんなことになってるの?友達と遊ぶこと、ゲームをすること、推しを見てはしゃぐこと、自分に自信を持つこと。当たり前すぎて何にも感じてなかったことができなくなる日が来るとは思わなかった。毎日当たり前にやっていて、ありがたみを噛み締めることもなかった。でも、今ではどうやってやっていたのかすらもわからない。

どこで私は間違えてしまったんだろう?私の学生時代の想像では、社会人って仕事は辛いなと思いながらも、趣味を楽しんだり、休みの日は友達と遊べると思っていた。現実は退勤しても休日も頭から仕事のことが離れない。友達と遊ぶと自分と友達の差を感じてしまうのが怖くて会えない。眠れない夜にどうしても考えてしまう。

今こんなに辛いのは、私が今まで真剣に将来に向き合ってこなかった罰なんだと。辛いと思うたびに、「もっとちゃんと就活すれば良かったのに」「大学でもっと頑張れば良かったのに」「いや、そもそも人生全部間違ってたんだよ」と声が聞こえてくる。そんなことないって頭では分かってる。けど心が「全部お前が悪いんだよ」って言い続けてくる。自分自身を否定し、見下すのは辛い。でもどうやったらこの声が止んでくれるのかわからない。

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2023年、楽しい青春が終わり、辛く長く終わりの見えない人生が始まった1年。学生時代までの世間知らずで、妙に自信家でポジティブな自分は死に、全ての自信やプライドを打ち砕かれ、悪いことしか考えられないネガティブな自分に変わってしまった年。

でも、私は人生がこのまま暗く辛いだけだなんて信じたくはない。自分を、自分を取り巻く環境を変えたい。過去の写真を見てこの頃は良かったななんて思うだけにしたくない。過去じゃなくて、今を生きたい。

2024年は「今年は良い年だったな」と思える1年にしたい。過去の辛かった経験はこのためにあったんだって思えるような日が来て欲しい。自分の人生は間違ってたなんて思うのはもうやめたい。私は私のことを認めて愛したい。2024年は2023年よりずっと良い年になりますように。人生はもっと良くなるって信じたい。自分なら変えられるって信じてる。