「これは旅行でしょ」と今回のエッセイテーマである「私の視界を広げたもの」は問答無用で「旅行」と答える自分がいて、すぐに答えが出てしまう自分に苦笑いしてしまった。それだけ私にとって旅行は大切な存在であることに気付かされる。

視界を広げるって本を読んだり友人や家族の何気ない一言や好きなアイドルなどの言葉で意識的に気付いて変わる機会もあるとは思う。
もちろん、私もメンタルの維持だったり頑張っていこうとモチベーション向上するのに変える機会はあるが、旅行の場合は無意識に常に視を広げ続けている。

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何度も行ったことある場所でも訪れて散策しているだけでも、ここで生活している人にとってはこの土地は当たり前で私にとっては当たり前ではない、当たり前は人によって様々であると旅行するたびに気付かされる。歴史や自然を感じる場所を歩きながら見ているだけで、思い込んでいることがあるなと気付く。
勝手に抱いてしまった思い込みを捨てることもコミュニケーションの図り方も旅行を通して無意識に感じ取る。

歴史や自然や文化自体を知ることで、ただ学生時代に学んでいたことのほんの一部に気付かされ、実際に起こっていたと思うとまるで自分もその場にいたかのように感じる。
学びの面でももっと学ぼうと気付いたこともある。

 人との付き合い方に悩んでも些細なことに気付かされるのではなく、自分の夢も変えてきたのは旅行の存在が大きい。
いろんな場所・いろんな国にいくとそこの場所・観光・体験・文化・食・地元の人など良さを自分で体験できているからこそ感じることは多々あって、より多くの人が知ればその人の人生や考え方もいい方向に変わるのではないかと思うようになった。
そんな思いから旅行に関わりたいと思うようになり、旅行に関わる勉強をしてきた。業界も観光業界に絞って入社し働くようになってからも、旅行をしながらもこんな風に行っていきたいという夢が明確になってきた。

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そんな今は業界を離れて別な業界にて学びながら観光業界に戻るためにも個人でできることを形にしようと、ついに個人事業主として開業した。まだ仕事としてはないが、少しずつ仕事にしていきたいと進めてこれたのはやりたいという思いがあったからこそ。

そのやりたいこととは、旅行で得た気付きや思いを形にしたいということ。そんな思いで開業をしたが、開業するのに書類を書いたりホームページを作成したり名刺を発注したりと開始前からやらないといけないことが多く、やりながら会社員ではすることがないことをやってみることでまた一つ経験だと視界が広がった。
開業しようと今まで気にしてこなかったことにも勉強し取り組んできたのは旅行があってこそなのだ。

旅行は思い出だけではない。
抱えていた思いや悩みに俯瞰して気付かされる。
良さを知ることも視野を広げることだと思う。
だけど私のように夢を抱くこともある。
最初は無意識に視界を広げていったが、だんだん気付くことが増えていくと意識的に旅行するようになっていった。

これからも旅行してたくさんのことに気付いて、価値観含めて視界を広げていこうと思う。