私の視野を広げたのは世界史を勉強したことだ。

勉強を始めた理由は単純に受験に必要な科目だったからである。しかし、ただの受験勉強だった世界史が私の視野を大きく広げた。
世界史を勉強するまで私は世界に興味があったものの国際的なニュースを何も理解することが出来ず、ただ日々を過ごしているだけであった。世界史の勉強も最初は楽しいものではなかった。カタカナだらけの名前や出来事を覚えたと思えば、中国史では漢字を覚えなくてはならずむしろ苦手だった。

私が世界史を楽しいと思うようになったきっかけは、今まで習ってきた誰もが知っているような日本での出来事も世界史の観点で見るとすべて繋がっているというのに気づいた時だ。

私が生まれるよりずっと前から世界は繋がっていたのだと初めて実感した瞬間だった。

そこからは世界史の沼にはまってしまった。より詳しく昔からの各国の関係などを勉強していくと、やはり今の国際問題にも大きく関わっていることがわかった。ただの受験科目の1つであった世界史は私の興味があることの1つとなり、大学も国際関係を学べる学部に行こうと考え、今現在も国際関係について学んでいる。

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国際関係を学んでいると自分たちがどれほど恵まれた環境に生きているのかを実感する。

今ニュースに大きく取り上げられているようなロシア・ウクライナの戦争、イスラエル・ハマスの争いだけではない。クーデターが起こったり、深刻な食糧危機に悩まされていたり、生きることに精一杯という国が沢山あることを学んだ。世界的に様々な科学技術、ITなどが発展していく中で、まだ国によって生活の格差があるというのは信じ難いことである。

私は今そのような問題についてより知識をつけたいと考えている。漠然とその問題があるということを認識するのではなく大学卒業までにはどうしたら解決できるのか、自分1人でも何か役に立つことが出来ないのか行動に移せるようになりたい。

世界史や国際関係を学んでいると多角的な視点の重要性がよくわかる。ある人や国にとって悪なことが他の人や国にとっては善であることなどもある。それは世界史だけではなく私が生きていく上でもとても重要な視点だと感じる。

多角的な視点はより良い判断をくだすのにとても重要だ。異なる視点から見ると深い洞察が生まれる。また、他者の経験や感情を考慮することで協力関係を結ぶことができたり効果的な方法を思いつくこともあるだろう。自分のやっていることに自信がなくなった時も多角的な視点で見ることで解決策や自分の信念を再確認できるだろう。

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このように世界史を勉強したことは私にとって国際関係に興味を持ち問題を認識できるようになっただけではなく、自分の人生において重要なものの見方を養ってくれたと感じている。

これからあと2年間国際関係を勉強していくことでさらに知識、理解を深めていきたい。

ただの受験勉強が私にとって重要なものになったので、これからもやらなくてはいけないから渋々やるということにも全力で取り組み、自分にとって価値のあるものにしていきたい。