学生時代の私は人と意見が違っていてもなんとも思わなかった。
クラスで多数決をとる時も、みんなに合わせて挙げることはなく、自分が良いと思ったものに挙げていた。だから1人だけ挙げる時もあった。自分の意見だから、人と違うことを悪いと思ったことはなかった。知らない言葉や分からない事があるとすぐにみんなに聞いていたし、知らないことを恥と思ったこともなかった。本当に知らないだけだし、人に聞いて知識が増えているのだから、それで良いと思っていた。
周りの人は、私のことを不思議、天然と言っていたが、そのままで居てねと言ってくれていた。私のことを認めてくれていたし、この性格だからといって悪口を言われることもなかった。周りの人はとても優しく、愛のある人が多かった。

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しかし、年齢が上がっていくごとに人と同じ意見でないといけないと思ってしまったり、知らない事があると恥だと思い、人に聞けなくなってしまった。言いたいことや伝えたいことはあるけれど、声に出せなかったこともよくある。喉につっかえている感じ。周りの人に何かを言われている訳ではなかったが自分自身で、今の年齢での普通を考えることが多くなった。

昔はすごく生きやすかったと思う事が増えた。
それは素直に自分の意見や気持ちを言えなくなっていたからだと、最近気づいた。言えないことが普通になっていて、本当の自分の気持ちすら分からなくなっていたんだと思う。

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年齢が上がると、その年で知らないの?と思われることも増えると思う。それを考えすぎて、人に聞けなくなったり、自分の意見を言うことをしなくなっていた。
子供の頃に、大人はみんな同じ意見だなと思うことがあった。大人になってから、自分の意見を言うのは、こんなに難しいことなのだと知った。わがままを言いたい訳ではないのに、言ってはいけないことが多すぎると思う。
大人だったら、それは普通だと言われること。とても難しい。

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けれども、自分の気持ちをなかったことにし続けていると、いつか本当に自分の気持ちが分からなくなってくる。言えない、聞けないことは結構しんどい。だから、自分の気持ちは素直に表現していいと思う。その方が何倍も生きやすいと思った。言えなくなってしまってから、自分の意見を言えるようになるまで、時間がかかると思う。少しずつ、自分の気持ちを素直に言えるようになりたい。意見を言って、嫌われることなんてないから。人の意見はそれぞれだし、様々な意見があっていいと思う。人と違うことは、そんなに悪いことではないと思った。生きづらいのは、自分の気持ちを無視して人に合わせていたからだ。

私と同じように、人の気持ちを優先して、自分の気持ちを無視している人は意外といると思う。もっと自分の気持ちを優先していいと思えたら、結構楽になるのではないかと思う。それが難しいのだけど。本来の自分の魅力はその人だからこそ輝いている訳で、魅力を消して他の人に合わせていたら、それは確かに生きづらいはずだと気づいた。
私は私だからこそ魅せられる力がある。そのままで大丈夫だと思っていられるように、自分の気持ちに素直になりたいと思う。