スマホ画面の片隅にある緑のアイコンことLINE。LINEのサービスが開始されたのは2011年6月23日らしい。当時、女子高校生だった私はガラケーを持っており、家族や友達、恋人とのやり取りはメールだった。同級生でウィルコムを持っていた子もいたなあ。今では毎日のようにLINEを開いて誰かと連絡を取り合ったり、生活情報を目にしている。そんなLINEは恋の始まりや失恋の思い出も詰まっている。

私の恋愛は非常に面倒だ。些細なことで「相手にとって私は不必要だ」と距離を置いたり、「捨てられたり蔑ろにされたらラクなのになあ」とか言ってしまう。最初はなだめて話を聞いてくれるが、だんだん面倒臭くなって私に冷めてしまった恋人は「それならもう会うのはやめにしよう」と冷めた目で言った。これはやばい。何度も謝って、もう一度チャンスをもらえないかと伝えたが「もう無理だよ」とはっきり断られた。

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この時の恋人とは以前にも同じようなことがきっかけで別れと復縁を繰り返していた。相手から何週間も連絡が来なくて不安になり、いざ相手から「今日、電話できる?」とLINEが来ても「仕事で送るのが遅くなった」と1日空けて返信してしまったことがあった。返信を遅くした理由は、なかなか連絡をくれなかった恋人に対して怒っていたから。案の定、恋人は「駆け引きされた」と思ってしまい、その後にこちらから何度も連絡しても既読無視だった。

じゃあ、なぜ復縁できたのか?

普段なら相手のことを忘れて嫌いになるところだったが、この恋人だけは「離れたくない」という気持ちがより強かった。
まず、今まで使っていたLINEアカウントを消去した。職場の人からは「何かしたかな…」と心配されてしまったけど。新しく作ったアカウントの友だち一覧に恋人が見当たらない。恋人の会社の名刺を持っていたので、記載された携帯番号を入力して検索すると会社用のアカウントが見つかる。最後に連絡してから1ヶ月後、話したいことがあること、会社用のアカウントだと思うからメッセージを読んだら消してほしいことを伝えた。不安に思いながらも、「久しぶり!ちょうど漫画を返そうと思ってたんだよね~」と返信があった。そういえば、恋人に『呪術廻戦』を貸していた。自宅に郵送する話も出たけど、直接話がしたかったので電話したいことを提案。まだ変わらず好きなこと、別れたら後悔する(脅迫?)みたいなことを熱く語っていたのを覚えている。それでヨリが戻った。どうしてまた会えたのかを聞くと、「必死に着いて来てくれたから」と言っていた。ありがとう、呪術廻戦。

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そして2度目の別れ話。今度こそ関係修復不可能ではないかと焦った。でも、また仲良くなれるという直感はあった。今回はアカウントを消さなかったが、ブロックされていないか何度も確認したり、ネットで復縁方法まで調べた。

今回は『スキップとローファー』という漫画を貸していたのでLINEが出来た。最後に会った日から一ヶ月後に「漫画、返してくれない?」と送ったら秒で返信が来た。また郵送での返却を提案されたが断った。相手から直接会って返すこと、日時の詳細について送られてきた。

ありがとう、スキップとローファー。

仕事終わりに駅で待ち合わせ、行きつけだった喫茶店で1、2時間ほど会話をした。早めに切り上げたほうがいいのではないかと相手を気遣ったりもしたが、「時間は大丈夫だよ」と返事があって少し嬉しくなった。自分の想いを全力でぶつけた。この日も「漫画を返す予定がなかったら二度と会っていなかった」、「冷めたし、面倒くさっ!ってなった」と言われてショックが大きかったけど、私は諦めなかった。すると相手の方から折れて、また元の関係に戻ろうと話があり、私はすごく喜んで「やっぱ好きだわ~」とか調子の良いことを言った。私から「とりあえず握手しない?」と言って手を握り合ったり、恋人に優しく抱き着いた。恋人の目はウルウルしていて優しく、口元も緩んでいるのに気が付いた。

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復縁を考えている方。まずは自分の気持ちを一番に大切にしてほしい。素直な想いを伝えることで「特別に想ってくれているんだな」と相手の心が動くかもしれない。恋人関係だった人から最悪な別れ方ではない限り、(恋人関係だった人から)「あなたのことが好きでこれからも一緒にいたい」と伝えられたら嫌な気持ちにならないと思う。
本や漫画などの貸し借りをして、きっかけを作るのは良いかも……。あ、お金は絶対にダメです。あとは誕生日にLINEギフトを贈るとか……。