私は、何かしんどいことがあっても寝れば忘れるタイプだ。親と喧嘩をしても次の日の朝には清々しく「おはよ!」と挨拶できるし、バイト中に「辞めてやる!!」と思っても次の日にはケロッと仕事をしていたりする。
就職活動に関しても辛かったという思い出は特になかったが、よくよく振り返ると身体が悲鳴を上げていた気がする。

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私の就職活動は大学3年の11月から本格的に始まった。周囲には、大学2年から長期インターンに参加している人や3年夏のインターンに参加しまくっている人もいたが、私は残念ながら長期インターンの面接に7社連続で落ちてしまっていた。そのため、インターンは挟まずに本選考に進む羽目になった。24卒の11月というと、早期選考組はどしどし選考に進んでいる時期だったので、すごく早くもなければ、遅くもないタイミングだったように思う。

その頃私は、就職活動以前に、日常生活も危うかった。朝起きられないのは当たり前で、1日まともに活動できないような日々を送っていた。昼12時頃にのそのそと起き、その後調子良く外に出られても、夕方5時。活動時間は1日3時間ほど。意を決して大学にいけど、履修している講義の教室に入れず引き返す日々。単位も初めて8つ同時に落とした。

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しかしこのままではけないと奮起し、1月になると朝5時半出勤の早朝アルバイトを始めた。

5時半から9時半まで働き、急いで家に帰って、11時から面接、説明会……と1日に2〜5つの就活の予定を詰め込む日々が始まった。週末は毎回帰省して地元でアルバイトすることが習慣になっていたため、土日はみっちり働いた。気づけば本格的に就職活動が盛んになっていく時期である大学3年の1月から、週5日働く日々を過ごしていた。しかし、私は淡々とスケジュールをこなしていく中で、充実感を感じていた。むしろ起きられなかった日々よりも心は豊かだった。

そんなある日、(汚い話で恐縮だが)初めて便秘になった。出したいのに出ず、苦しくて寝られない。あえて体を冷やし、便を柔らかくして出す作戦を取ったが、それでもなかなか出ない。痛い。その苦しみは、しばらく続いた。
生まれて20年以上、いつでもどこでも快便・熟睡が取り柄だった私は、初めての苦しみに戸惑った。自分では気づかないうちにストレスが溜まっていたのかもしれない。

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そうした就職活動を経て、小さな会社ではあるが、全部で6社から内定をもらうことができた。その中で、1ヶ月ほど各会社の先輩社員と面談を繰り返して悩んだ末、近い先輩や同期がリスペクトできる会社を選択した。今、その会社で一緒に働きたいと思えた人たちと働けている。入社して1ヶ月と少し、すでに楽しいことばかりではないし悔しい思いや苦しい気持ちになることも多々あった。しかし、向上意欲のある人たちに囲まれ、幸せな環境だと感じる。

あのとき、頑張ってよかった。しかし今後は、身体の悲鳴にはもう少し耳を傾けてあげようかな。

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