私は20代の女性看護師。社会人3年目の少し余裕が出てきたかな?と思うも毎日バタバタ走り回ってまだまだ怒られてる半人前。そんな私が社会人として認められた日のお話を今回はしたいと思う。

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きっかけは、桜が満開で日差しが心地よい社会人1年目の入職日のこと。初出勤でガチガチに緊張して外の天気なんて楽しむ余裕も無かったの。看護師は学生時代からあいさつを徹底的に教育されていて、実習がある時には決まった挨拶文句があるくらい。スクラブの軍隊なんて冗談でいう位には厳しい職場だから。私は気持ちが弱い人間だから、同期に肩や背中を叩き鼓舞してもらい任命式に臨んだの。

同期が呼ばれていく中、私も呼ばれ緊張で震える手と足が一緒に出てオモチャの人形みたいな姿だった。返事は震えるしお辞儀はぎこちないし。それでも、配属先の上司にあいさつをと学生時代刷り込まれてきた挨拶文化のお陰でなんとか声をかけられたの。

「おはようございます!今日から配属となりました〇〇です!よろしくお願いいたします」って。前日まで一生懸命練習した入職時の挨拶文句は頭が真っ白で出てこず、顔は真っ赤で声は震えていたけどなんとか頑張る気持ちだけでも伝えたくて声をかけたんだ。周りを見ると皆笑顔で私のあいさつを快く思う言葉をたくさんかけてもらえたの。

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ド緊張で臨んだ看護師人生の1日目、私という人間の始まりの印象があいさつにより好印象スタートとなったんだ。それからは、誰に対してもまずあいさつ。そして、自己紹介を徹底的し私という人間を必死にアピールしていったの。

継続は力なりとはよく言ったもので、元気なあいさつと明るい笑顔を続けた結果周りの評判も良く患者様からも信頼していただけ重要な仕事や他職種との連携も任されるようになった。はじめましての人や自分よりも立場が上の人に声をかけることはかなりハードルが高いし勇気がいる。

しかし、私はこうも考えられると思う。「あいさつはきっかけで相手と仲良くなれるチャンスだ!」ってね。もちろん、あいさつのタイミングが合わずに上手くいかないだってある。一日に何回もすれ違う事があってお互いに何回あいさつするんだ?て不思議な気持ちになることもある。それでも、あいさつをされて嫌な気持ちになる人はいないし黙っている人よりマメに声をかけてくれる人の方が話しやすい。だからメリットが多いし続けていくうちに私のあいさつは習慣になって良い気持ちでできるようになったの。

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私はまだまだ半人前だから、仕事でミスしたり知らないことや辛いこともたくさんある。だけど、私と繋がってくれた沢山の人たちと一緒に毎日忙しくも楽しい日々を送っている。今、人と話す事が苦手な人やあいさつなんてしても何も変わらないよなんて後ろ向きな気持ちの人も私に騙されたと思ってまずはあいさつしてみてほしい。

私の努力が報われたように、あいさつが仲間にいれてもらえるきっかけでコミュニケーションのとっかかりになることもあるから。あいさつは言葉でするものではなく心と心を繋ぐものだって思う思い出の一日の話でした。