月1回クラブで踊り明かす会、なるものを、友達と開催していた。
時には昼からしっかり遊んでから、時には終電くらいに集合して、クラブに向かった。

それまでの私は、クラブという場所は怖い場所で、自分なんかが行ったら絶対浮いてしまうって思っていて、でも本音ではすごく興味があって行ってみたい場所だった。
いざ行ってみると、抑えていた自分を少しずつ解放して自由に踊ることが、こんなにも楽しくて、面白いことだっただなんて。

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いろんな回があった。
外国人の女の子たちとYou are so gorgeous!!とか言い合って一緒に踊った回。
男の子たちと外に出て、川辺で朝まで喋り明かした回。
イベントがあった回では、全身タイツを着てお立ち台で踊った。
素敵なお姉様方と出会って、朝ごはんにうどんを食べた回。
酔っ払いながら街を歩き回った回。
K-popを思いっきり歌い、踊った回。
お手洗いで超美人なDJのお姉さんに声をかけてしまった回。

どれも本当に面白くて、毎回いろんな人に出会った。
もう会うことはないだろう人々、でも、世の中にはこんなにいろんな人がいるんだっていう希望をくれた人たち。
みんな、それぞれに仕事や学業があって、悩みも抱えていて、同時に強い意志や目標もあって頑張っていて、もちろん変な人も危ない人もいるから気をつけるに越したことはないけれど、それでも自分の生活範囲外の世界はまだまだ広い！
普段、私はどちらかというと固い組織で働いていて自分を取り繕っているからこそ、いろんな仕事や生き方があるんだって、社会人になって働いてばかりの日々に刺激をくれた。

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後から写真を見返すと元気が出る。
こんなにセクシーでクレイジーに私たち踊り明かしたんだから、きっとこれからも大丈夫だって、根拠のない自信をくれる。
そしてこの感覚は一瞬のものではなく、化粧水のように、日常の隅々に浸透していく。

仕事で嫌なことがあっても、あなたは私の一面しか知らないでしょ、って、強い気持ちでいれるようになった。
セクシーな服を着ることは恥ずかしいと思っていたけど、そんなこと思わなくなった。
この夏は、タンクトップ1枚、髪を1つに結んで、出かけるよ！
クラブにいる人だからといって怖いわけではない。見た目で勝手に人をジャッジするんじゃなく、中身をもっと見たいと思うようになった。
そして、人は案外、他の人のことを気にしていないから、自分のしたい格好でしたいことをしなきゃなって思えるようになった。

もちろん、周りに気を遣いながら行動する自分も素敵。
けど、もっと動物的な、感情や直感に従って動く自分にもなろう。自分を縛る鎖を解放しよう。

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クラブで踊っていると、理性や自意識が、大音量の音楽の中に溶けていく。
意識の軸を、「過去」でも「未来」でもなく、「今」この瞬間に戻してくれる。
あの刹那的な出会いと、何も考えず踊り明かした時間が、確実に今の私を支えてくれている。理性や自意識に囚われていた私にとって、それらを遠くに飛ばす時間は、癒しの作用もあったんだと思う。

ああ、ダンサーのお姉さまやドラァグクイーンの方、すっごいセクシーで素敵だったな！色んな見た目、国籍、年齢、格好の人がいて、音楽へのノリ方や踊り方も様々で、静かに踊る人もいれば、人を巻き込んで踊る人もいて、最高。
昔は思いもしなかった自分になることができているよ。だから、これからもそれを更新し続けて、もっと素敵な人になるぜ。

一緒に行ってくれた友達には感謝、語り合った時間も宝物です。
私たちの素敵な未来に乾杯。
Dear月1のクラブで踊り明かした日々よ、愛してる。