スポーツといえば、学生の頃に部活動でやっていたバドミントンが浮かんできた。仲が良かった友人の多くが部活バドミントンを選び、流れにつられて私も入部を決めた。

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当時、学年に6~7人くらい入部すれば多い方だと言われていた、母校のバドミントン部。私の学年は、15人が新入生として入った。かなり多く、レベルもさまざま。以前からバドミントンをしていた人もいれば、私のように初めてラケットに触る人もいた。運動神経が良い人、なんとかプレーができる人、基礎を長く練習すべき人と、差が大きかった。

学生の部活動は、望んでいなくても高い場所を求めるようにできていた。そのため、目指す場所は県大会、願わくばエリア大会への出場と大きく目標を掲げていた。

私は運動部ではあったものの向上心はなく、ただ部活動に参加すれば良いと思っていたタイプだ。筋トレはワンテンポ遅らせて、10秒を9秒にしたこともあった。走り込みは、周りについては行くものの、誰かと競おうとはしなかった。経験者は強化練習に呼ばれたが、私はその中に名前が入っていないことに安堵を覚えた。別日にきつい練習に参加しなくて良い、と胸をなでおろしたのだ。

プレーでも、シングルスは圧倒的に苦手だった。一人でコートを走り回るなど、体力が持たない。ラリーが続けば先にバテるのは私だ。腕力も少ないため、ロングショットも中途半端な距離しか飛ばない。中途半端なプレーをすれば、ダメージを受けるのは自分だ。スマッシュをジャストポジションで決められ、相手にポイントが入る。息がかなり上がっているので、ゲームを続けようにも単純なプレーのみで点を失っていくだけだった。勝手にダブルス専門だと分野を決めていたほどだ。ダブルスは、パートナーと二人でコートを守るため、守備範囲は半分。パートナーがショットを打つ間にわずかに時間ができるため、次に打つべき場所を考える時間が生まれる。心理戦や頭を使ったゲームが展開できるため、私には楽しかった。

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学生時代の思い出あり、大人になって再チャレンジしてみることにした。地域のバドミントンクラブに入って、楽しくゲームができればいいと思ったのだ。実際に入ってみると、私よりも年配の方々が、学生の頃の部活動並に活動していた。正直意外であり、ここまで本気で取り組みたいと思ってはいなかったので、戸惑った部分はあったが、やってみたさが勝ち、通ってみることにした。

はじめは、久しぶりの運動ということもあり、筋肉痛が全身を襲った。1週間経って、次の活動日になっても消えない筋肉痛と戦いながら、使えば治ると言い聞かせて教室に通った。しかし、半分くらい通ったところで肩を痛めてしまい、思うようにラケットが振れなくなった。太ももの肉離れを起こしている可能性も否定できなかったため、さすがに休んで安静にしなければいけないと判断し、その後の活動には行かない選択をした。

久しぶりに真剣にスポーツに触れて、楽しかったが、体が思うように動かないことも実感した。20代でここまで動けないのは珍しいかもしれない。同世代でもはつらつとスポーツを楽しんでいる人がいるなかで、ショックだった部分があるのも事実。それでも、自分にとっての適度がわかったのは大きい。習い事のように毎週取り組むのではなく、たまに体を動かしたくなったときに動かすという方法がいちばん合っているのだと感じた。

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学生の頃と今とでは、スポーツに対する熱量が同じでも敵わないことがあると学んだ。適切な距離感は、年齢やブランクとともに変わり、昔のように戻ろうとすると負担が大きいらしい。

結局半分くらいは参加できずに期間を終えた大人のバドミントンクラブだったが、無理をしないほうが良いと学べただけよかったのでないだろうか。これからも、少しはスポーツをする機会があるかもしれない。そのときは、自分にできる範囲を少しずつ見つけて歩み寄ってみることにしよう。