私の方が!先だ!
数年前から「リカレント教育」なる単語をよく見聞きするようになった。いわゆるところの「学び直し」のことであるのだが、あの単語とトピックを見る度に上記の悲鳴をあげている。
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私は高校卒業後からずっと学び直しをしている。その理由は単純明快で、小学5年から高校3年まで訳あってものすごく長い不登校生活を送っていたからである。最初は一等興味を持っていた英語から始め、続いて少しだけ中学で教わった数学を始め、今では国数社理英と幅広く手を付けている。
だから、そう。
私は!昨今のノリに感化されて!学び直しを始めたわけではないのだ!!
閑話休題。
そんな元長期不登校生は今大学生をしている。
聞いて驚け、大学生だ。
憧れていた通信制大学に入学したのだ。
弊学には科目履修生、選科履修生、全科履修生という3つのシステムがあり、平易な言い方をすれば順に、1学期間在籍するもの、2学期間(1年間)在籍するもの、4年以上在籍して卒業を目指すものという仕組みになっている。書いておいてなんだが、正確な表現かどうか自信がない。詳しくは弊学である放送大学のページへGO!してほしい。
そう、それで、放送大学生である、今。科目履修生で4学期分在籍し、今期は選科履修生で入学したので、現在5学期目である。長い長い。
…このまま書き進めると、弊学の楽しさ、思い出、アピール・ポイント等を滔々と語りかねないので次に行く。
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不思議なもので、どれだけひとりで学び直しを進めていたことに誇りを持っていても、いざ通信制大学生という身分になると、それとは別に不思議な自信が湧いてくる。自信というか、支えというか、心の支柱になるもの。学生だから、うんと学びに打ち込んでいいのだという、そういうもの。
入学してよかったと思ったことは本当に、本当に山ほどあるし、今後も堆く山が連なっていくだろうけれど、これはとりわけ大きいものだと思う。そう思う。
学び直しに興味がない人がこの世には多くいる。
それはそうである。時間が足りない、他にやりたいことがうんとある、勉強はちょっと苦手だ…などなど。
そんな人々に私はこんなことを言いたい。言ってみたい、とずっと思っていた。いたので、これをいい機会として言ってみる。
学び直しをすると、魔法学校に入学した気持ちになれるぞ!
…と。
いや、待ってほしい。早まらないでほしい。別に狂気に走ったわけではない。これは私が心の底から感じたことで、この叫びに少し耳を傾けてみてほしい。待たれよ。
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以前なにかで見かけたアンケートで、このようなものがあった。
「魔法のある世界に行ったら、なにをしたいですか?」
回答にはこのようなものがあった。
「①魔法が使いたい
②魔獣を手懐けてみたい
③魔法学校で学んでみたい
etc…」
私はこれを目にしたとき、その手があったか!と思わず膝を打った。ちょうど学び直しに対するモチベーションが下がっていた時分で、そういうのは不定期にやってきたりもするのだが、このときはそこからの復活の仕方が劇的だったのを覚えている。
考えてみてほしい。魔法学校なるものがあったら、どのような科目があるだろうか?
まず魔法の実践があるだろう、呪文の詠唱なんかの。魔法に関する歴史を学ぶ魔法史なんてものもあるんじゃなかろうか?そうなってくると魔法の絡む数学科もあるだろうし、錬金術だって存在すると思う。
もう言いたいことは伝わったのではないだろうか。
学び直しというのはこれまで触れてこなかった範囲だったり、あるいは少し学んだけれど忘却してしまった範囲などがあるだろう。
その半端な感じ!それこそ!この世界で生きる人間が、もしも魔法のある世界にワープしたら、魔法学校で苦労しながら勉強するような感覚に近いのでは!…と思うのだ。
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まったく異なるエネルギーが使われる世界で一から学ぶこと、現世とやや被る範囲があるからこれまでで身に付いたことも応用して学べること…そういうニュアンスが、魔法学校で学ぶようなそれに近しいのではないだろうか。
具体的にいえば、呪文の詠唱は外国語学習で、魔法史は世界史や日本史の類、高等な数学はさながら魔法のような難解さがあり、生物や化学、物理なんてあらゆる物質の構造の根幹を知り、ひいては生み出すことに繋がるだろう。
いいよなあ、魔法。夢がある。
なんなら学び直しにハマっていけば、より深い学びに手を伸ばすこともあるだろう。その先で魔法のような未知のエネルギーを見つけることだって、ないとは言い切れない。
こんな狂気じみた発想で、果たして学びを深めることができるのか?それほどまでに熱中することができるのか?
気になった人は今すぐ紙とペンを用意しよう。インターネットには無料の学びを提供してくれるコンテンツがわりに多くあったりするんだ。ありがたいことだ。