15歳からの大好きな友人は、高校を卒業してからずっと遠距離。
そして、これからもずっと遠距離な気がしている。
15歳の頃は本当に生きづらくて、学校が大嫌いだった。
そんな時に親友の存在に何度も救われていた。
出会って10年以上経つけれど、今も変わらない温かくて大切な友達。
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友達といえば、本田健さんの書籍「20代にしておきたい17のこと」の中に、親友をつくると書いていたのが印象的。
キャリア、お金、恋愛、自己実現などなどの重要性を説いている書籍や講演は多い。
けれど、「友人」というテーマは意外と少ない気がする。
他にも死ぬ前に後悔することのひとつとして「もっと友達と連絡を取ればよかった」と述べられていることも記憶に残っている。
まだ20代だからか、歳も関係あるのか、すごく仲がよかった友人と疎遠になる体験はそんなに多くない。
でもこうして疎遠になるのかなとどことなく感じることはある。
逆に疎遠になってもまたなんらかの縁で引き寄せ会うこともある。
自然の流れに任せてみたら二度とあわない縁だってあるんだろうなと思う。
だから親友との関係が10年以上変わらず続くのは奇跡なんだろうなと思うのだ。
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当時もらったお手紙を今でも読み返している。
私はすごく悲劇のヒロインだったので、彼女からもらったお手紙の中には、励ましの言葉の数々……。
今となっては何に悩んでいたのかわからないけれど、悩みの種のおかげで友情が深まったのはたしかなので、というより、肯定的な意味をつけて生きてきた証でもある。
学校という組織にずっと馴染めなかった私。
毎日のように泣いていた私。
そんな私に彼女はいつも寄り添ってくれて、話を聞いてくれた。
マクドナルドで100円のジュースを買って、6時間話し続けた放課後も懐かしい。
よくあんなに話すことがあったなと思うほどに、面白くて関係がどんどん深まっていった。
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特に印象的だったのは私が苦手だったクラスメイトとの付き合い方を相談した時のこと。
私をいじめてきた相手だったので、彼女にも仲良くしてほしくないと思っていた。
でも現実は彼女といじめっ子は仲良くしていた。
もちろん彼女はいじめを一緒にするわけではなかった。
あるとき、私が彼女にいじめっ子の話を打ち明けた。
私の気持ちに共感してくれながらも、いじめっ子と彼女、彼女と私の関係は関係がないことを彼女は伝えてくれ、どちらも受け入れる姿勢をとっていた。
なんで私の味方だけしてくれないの?と高校生の幼い私は思ったけれど、今思えば、どんな人も肯定する彼女の器の大きさを尊敬していたし、今もそう。
そんな彼女に惹かれて、そんな彼女が当時から大好きだったんだと思う。
人としても素晴らしい。
高校生の頃から親友はそうだった。
そんな彼女とずっと仲良くいられることが幸せだ。
死ぬ前に「もっと連絡を取ればよかった」と思わないように。
そう思う友達との関係を大切にしたいもの。