高度情報化社会の中で生き抜く私たちは、とかく自分というものを見失いがちだ。
世の中はカテゴリーで何かを括って分かったような気になりたがるし、人を差別したり侮蔑したりするようなお手軽でチープなワードがたくさん出回っている。
トレンドワードには、冷笑的で端的に言い当てたような言い回しが増えてきたと個人的に思う。詳しいことは分からないけれど、時代や経済の流れのせいなのだろうか。
最近一番びっくりしたのは「片親パン」だ。どうも、ひとり親家庭の食卓に上りがちだという菓子パンのことを言うのだそうで、Xでも議論の的になっているのを何度か見かけた。
そういった言葉を目にして当事者は一体どう思うのだろうと、少し傷心した。意外とこういった言葉は弱ってる時に見ると心にグサグサ来るものだと思う。いわゆる「ちくちく言葉」である。
でもそんな瞬間的で単発的な言葉は、どうせ長くは愛されないので受け流して生きよう。
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また、普段から呼吸を深くすることをおすすめする。目に見えるこの世界の景色は時には残酷で、どうしようもない気持ちになることもある。そういう時は目を閉じて深呼吸をして、自分の内側に立ち返ろう。お気に入りの香りのフレグランスやオイルを楽しむのもおすすめ。
動画コンテンツが充実してきた現代は、意図せずして暴力的であったり性的であったりする動画が流れてきて目にしてしまうことも多い。私が高校生の頃、2016年辺りの頃と比べてアプリケーション自体が進化して、Xでも長い動画を投稿できるようになったのも大きいと思う。
私たちの脳は恐怖を感知すると扁桃体が過剰に活動してしまう仕組みになっている。だから、そういう映像を見てしまった後には積極的に自分を癒そう。
私はASD(自閉症スペクトラム)で、人と自分との境界がとても曖昧だ。人の苦しみが自分のことのように思える時があって、葛藤に多くの時間を費やしてしまう。馬鹿と一言で片付けられればとても楽なのだけれど、すごく苦しい。外に出ると色んな人がいるから苦しさは増す。だからこそ、セルフケアについて今まで色々研究してきた。
一番効果があると現在進行形で思うのが、ヨガだ。
ヨガと言うとどうしても「意識高い系」とか「自然派」とか敷居の高いイメージが浸透していると思うが、YouTubeで動画を見て自宅で寝ながらでも簡単にできるのでわりかしどんな方でも行えると思う。ヨガは他人と競うものではなく、自分の心と身体の調子に合わせて自分のペースでするものだ。
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この社会、基本的に弱肉強食だと感じる。演技性の高い人や、媚びるのが上手い人、自己ブランディングが上手い人が残る。
ヨガをしている間だけは、そういう価値観から少しの間距離を取れるのでとても癒される。
思考が凝り固まっている時は身体もカチコチになっている時が多い。そんな時は、私が好きなユーカリのスプレーを振り撒きながらヨガマットに横になって深く深く呼吸をする。自分で対処するのがムリって時は、もみほぐしのお店に行ってほぐしてもらおう。
人の意見はテキトーに聞き流して体裁だけは繕ってウンウン言っておいて、自分を見失いそうになった時こそ自分を癒して愛することを徹底しよう。そうすればきっとうまくいく。
群れから離れて自分独りの時間も大事ですよ。