今年の12月に27歳になる。成人式から7年。自立していて、柔軟で、周りに愛を注いでいて、困難にも立ち向かえる、そんな女性になりたいと思っていた。キャリアもお金も恋愛も全てに満足する20代にしたいと思っていた。そんな風にできたんだろうか?正直ちょっぴり20代が名残り惜しい。なんでだろう。高校生からの夢も叶えた。(なんでそんな人?と周りに言われながらも)好きだと思い、ときめく恋もした。たくさん稼げる訳じゃないし、きちんとした実績なんかないけど、お金と向き合ってもきた。私なりに全力は尽くしたと思う。真面目にしてきた。真面目にこれがきっと私が20代を惜しむ理由だと思ったりする。

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もっと暴れてもよかった。もっと不真面目でよかった。もっと恥をかいてよかった。今、年下の子を見て思う全力であればワガママだろうが、はちゃめちゃだろうが、ポンコツだろうが、十分に愛くるしく、どんどんぶつかり削れていく姿が頼もしい。良い子にならなくていい。上手くしようとしなくていい。将来を嘆かなくていい。したいことがなければ友達と酒でもカルピスでも飲みながらSwitchしたらいい。その時間を遊んだらいい。全力が無理なら、ダラダラしたらいい。した方がいいこと、しないといけないことは、世の中にはないと思う。真面目ゆえに目の前の大切にしたいことを見失うくらいなら、そんなの逆に不真面目だ(なんだかこんがらがってきた)。真面目に頑張ったと思いながら、名残惜しく思うなら、遊びまくったほうがいい。仕事だって遊びまくればよかった。もっとこうした方がいいと思うことを突き通してもよかった。多分通りはしないけど、自分で納得できたはず。

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たくさんの名言に簡単にアクセスできる今、私はわかった気でいた。人生について、恋愛について、お金について、生活について。だから後悔はしないと思っていた。知っていると分かるは違うというようにただ頭でっかちで、わかったつもりになっていた。人生、きっと名言で上手く乗り切れるほど甘くない。なにより、自分が許してくれない。自分なりに暴れて納得して、ポジティブな意味で諦めたり(諦めるの語源は明らかにするにつながるらしい)、傷ついたり、上手くいったりしながら、生きていくしかないと思う。名言などはサプリで、自分の納得感が3度の食事なのかもしれない。こうやって、今振り返りながら、なんだか若いって感じでいいんじゃないかと思ってきた。名残惜しいという傷をおったところとか、知識を蓄えたら素敵になれるって思っていたところとか、行動したけど真面目すぎたと思うこととか、怖がりで青いからそう思った。

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やっぱりなんだか若い。27歳は目の前のことにタックルしながら格闘派のスタイルで生活していく。惜しみなくたっぷりと時間を堪能する。そのためにお金も労力もいとわない。堪能することを覚える年にしたい。きっと名残惜しさを知ることは自立していて、柔軟で、愛ある人になるには、必須だったと思う。次は名残惜しさを感じないように、暴れていきたい。暴れる格闘派アラサーはどんな30代を迎えるのか我ながら楽しみである。