大学4年生の時に、学生最後のクリスマスを友達と過ごした。
家族でもなく彼氏でもなく友達と過ごしたクリスマスが、私の中では思い出に残っている。
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学生のときから、なんとなくクリスマスは特別だった。
というよりクリスマスはいつも特別なことはしないと気が済まないという感じがあった。
しかし、大学生の4年間クリスマス付近は私には彼氏がいなかったので、24日も25日もバイトをするか家で過ごすかの選択肢しかなかった。
大学4年生の時、ちょうど友達2人にも彼氏がいなかったので、24日に集まろうということになった。
まだ明るいうちは繁華街でショッピングをして、これ以上カップルが集まってくる前に友達の家にお邪魔した。
友達の家と言っても マンションに併設されているイベントルームを借りた。
抽選だったらしいが、運良く24日に借りることができた。
クリスマスソングを流しながら、やってみたかったクリスマスの飾り付けをした。
街中で流れているとあれほど胸をかき乱すクリスマスソングも、友達とワイワイやりながら 飾り付けをするBGMになるととても心地が良かった。
テイクアウトしたピザやチキンを食べて、これでもかというほどクリスマスを満喫した。
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途中、火を入れて温めないといけないものが出てきて、友達の家にお邪魔をするというハプニングがあったが、その他は暖かい部屋でクリスマスを過ごすことができた。
町のケーキ屋さんで見つけたチョコレートのツリーを、クリスマスの飾りの1つとして買ってきたのだが、食べてみるとおいしくて、飾りどころではなくなってしまった。
また予算を決めてプレゼント交換をしたのが 小さい頃のクリスマス会を彷彿とさせて、とてもワクワクした。
色んな話題に花を咲かせてるうちに、イベントルームの鍵の返却の時間になり、友達が準備していたお菓子の家を作るのが途中になってしまった。
後日友達が完成させた写真を送ってきてくれたのだが、友達の母親を巻き込んでも完成までかなり時間がかかったそうで申し訳ない気持ちになった。
それが込みでクリスマスの思い出だ。
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友達は2人とも今年結婚して、もう学生気分でクリスマスに集まって騒ぐことはないだろう。
2人に聞いても、この大学4年生の時のクリスマスが思い出に残っていると嬉しい。
このクリスマスは思い出に残るだろうと学生の頃から思っていたが、本当にその通りになって驚いている。
社会人になると仕事を理由にクリスマスを直視しなくて済むが、どこか寂しい気持ちになってしまう。
学生の間にクリスマスのイベントを友達と楽しんでおいて良かった。
そうじゃないと私に残る学生時代のクリスマスの思い出は、バイトをしていることだけになってしまっていただろう。
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学生時代は、クリスマスは彼氏と過ごすものという雰囲気が強くてなんとなく寂しい気持ちになっていたが、友達とクリスマスを楽しんだ思い出も大切なものになっている。