わたしのお金との距離感は、極めて近いと思う。というのも、お母さんがかなりの節約家(ただのケチ)だったため、幼少期の生活や習慣が、今でもかなり影響している。

わたしも兄弟も中学、高校、大学と私学に通わせてもらえていたので、お父さんの収入は少なくはないと思うが、安いスーパーで見切り品や特売品を買っていた印象がある。お母さんがしっかり家計管理をしてくれていたから、わたしたちが10年間奨学金を借りることなく、私学に通うことができていたのかもしれない。

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わたしのお母さんがどれくらいケチなのかというと、"贅沢は悪"という教えが根底にあった。例えば、実家暮らしのときは、ブランド品のカバンやアクセサリー、デパコス、コース料理や焼肉などの高級な外食とは縁遠い生活をしていた。

また、学生時代は、お小遣いではなくお母さんに洋服を買ってもらっていたのだが、その基準がトップスやスカートなら、それぞれ3000円以下でないと買ってもらえなかったのだ。ワンピースなら5000円くらいに基準は引き上がったが、必ず試着して、お母さんからの許可が下りないと買ってもらえなかったことを今でも覚えている。

もちろん、わたしたちだけが禁止されていたわけではなく、お父さんに「このカバン買ってあげようか?」と言われてもお母さんは断っていた。わたしがこういった倹約マインドを身に付けていることは、今の物価高で不景気の日本で生き延びていく上で、もちろん必要なことではあると思う。しかしながら、わたしが問題だと感じていることは、彼氏や友人など、周りの人にもこういった節約思考を押し付けてしまうことがあることだ。

自分は自分、他人は他人だから関係ないと頭ではわかっているのだが、ついついわたしの中のケチセンサーが発動してしまい、もったいない行動に口を出してしまう……。

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ケチケチした生活で貯金をしていても、人生が豊かにならない、という考えを最近になってやっと持ち始め、自分磨きのためや若いうちの経験のために、積極的にお金を使っていこうという考えに徐々にかもしれないが、移行しようと思っている。

まだまだ今までの節約マインドは消えていないため、まずは見た目的に少し髪の毛の重たさが気になったら、すぐ美容院の予約をして行くようにすることから始めている。ネイルやまつげパーマなどの美容代や学びのために自己投資をしていきたいと思っている。自炊を外食にしたり、カット野菜や惣菜を買ったり、帰り道に売っている甘いものを買ったりという贅沢は健康のためにあまりしたくないな、と思っている。

また、旧NISAのときは、つみたてNISAを細々とやっていたが、去年から始まった新NISAは毎月の給料の手取りを気にせず、積極的につぎ込んでいる。成長投資枠でも国内株式や管理費用の低い投資信託を購入した。

今年も不労所得を増やすべく、国内株式や投資信託を引き続き購入していきたいのだが、良い銘柄をなかなか見つけることがてきていない。ファイナンシャル・プランナーの資格勉強をすれば、今よりもっとお金の知識が身に付くのかもしれないな、と思った。