自分に正直に向き合い続ける。ずっと「いい人」だった私の挑戦

2025年私は自分に正直に生きる。
2024年上京2年目となり、ある程度環境に慣れコミュニティの広がりを感じる1年となった。様々な価値観を持つ人たちの中で揉まれ、多くの選択を迫られた。
この選択の中では時に自分の気持ちを押し殺して他人に合わせるものもあれば、周囲の期待を裏切るような自分の内に秘めた声に従うものもあった。
私は長い間自分の心に蓋をして、他人の期待や世間の常識という「敷かれたレール」の上を進むことが正しいと信じていた。しかし、新しい環境に身を置き様々な人と出会ったことでそんな自分は演じているものであり、「作り物」の自分だということに気づいた。
そしてふと思った。このまま演じ続けていいのだろうか、自分になんの得があるのだろうかと。
私は学校やアルバイト先、家族友人の前でも常に「いい人」であろうとしてきた。まさに八方美人である。人に嫌われることがとても怖く、他者の目を気にして行動してきたのである。「いい人」であろうとすることで安心感を得ることができていたし、トラブルを避けてきたと思う。
このように「いい人」になろうとするようになったきっかけは、中学生の頃ある日グループの1人と喧嘩したことにより、突然仲の良かったグループ内で無視されるようになったことであると思う。
喧嘩した子と私は保育園の頃から仲が良い友人であったため、ただの日常と変わらないはずだった。しかし、急に味方がいなくなってしまった。今でも思い出すと怖くなる。
だから他人の顔色を窺い「いい人」であり続ければ1人になることはないと思うようになった。しかし、心の奥底ではまた自分に正直に生きたらどうなるだろうかと真剣に考えるようになった。
自分に正直に生きるとは自分勝手に生きることではない。自分の価値観や感情、欲を理解し、他者に押し付けるのではなく、互いに尊重しながら表現することであると思う。
自分を偽らず、他者の意見や期待に無理に合わせることをやめ、「自分の本当の気持ちに素直に耳を傾けること」これは時に周りの人と衝突することを意味するかもしれないし、不安や孤独を感じることもあるかもしれない。
それでも私はこれからも嘘をつき続けるよりも自分を尊重して生きる道をもう一度歩んでみたい。そうした方が真の幸福に近づくと信じて。
この「自分に正直に生きる」という宣言は私にとって大きな挑戦だ。なぜなら、一度傷を負ったことで自分を出せなくなってしまったからである。しかしこれからは自分を大切にして自己の内面と向き合ってみようと思う。そうすることで新しい発見や私が私であることに誇りを持ちたい。
まずは自分の気持ちや感情を素直に認めるところから始めよう。否定せず、どんなに小さなことでも自分がどう感じているのかを大切にし、感情に基づいて行動を選ぶことを意識していきたい。また、周りの意見や期待に対しても自分にとって本当に必要だと思うものを選んでいきたい。そして、自分の意見は素直に伝え、人との関わりの上でも正直さを持っていきたい。
今まで「いい人」で生きてきた分、自分に正直に生きることは決して簡単ではないだろう。これまでの習慣や価値観を変えることは思っている以上に難しい。それでも少しずつ自分の本当の気持ちに気づき、それを大切にすることができれば、私の人生はより豊かで充実したものになると信じている。
大切なのは完璧に自分に正直になることではなく、自分と向き合い続ける姿勢だと思う。
私は2025年「自分に正直に生きる」と宣言する。
そしてこの宣言がただの発言で終わることなく私の新しい人生の第一歩となるように日々少しずつでも積み重ねていきたい。私は自分に正直である道を選ぶことで、真の自由とより色鮮やかな世界へと変わっていくと信じている。
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