挑戦が怖かった21年間。今年はなりたい自分を目指し挑戦する年へ

私は今年を「挑戦する」1年にすると2024年から決めている。
私は現在大学3年生だが、昨年末ありがたいことに内定をいただくことができた。まだ就職活動は続けるが、とにかく嬉しくて安心した。
就職活動中、自己分析や過去の経験について何度も考え、それらを面接官に隠すことなく話した。自己開示をした挙句、縁がないととてもしんどい気持ちになった。周りの友人や就活を終えた先輩方は「(好きな人、恋人に)フラれた気持ち」というが、私はそうは思わない。言語化できないが、もっと別の感情じゃないかと思っている。
いつからか本を読まなくなって、漫画を読むことすら億劫になって、とうとうSNSしか見ていない。本を読まなくなって、語彙が減ったなと感じるようになった。だから、うまく自分の感情を言語化できない。
そして、SNSを見る時間が増えたことや就活を始めたことで自分を他人と比べるようになってしまった。だからこそ気づいてしまった。私は人よりも能動的に動く力や物事の経験値が低い。
私にはいわゆるガクチカがない。部長や副部長をやったのも中学生の時までで、生徒会や委員会をやったこともない。クラスの委員長などの役職ですら、高校のクラスメイトはほとんど全員やっていたのに私は中学でも高校でもやらなかった。またボランティアや留学もしていない。
私はずっと「挑戦」することが怖いのだと思う。「挑戦」して失敗したくないんだと思う。「挑戦」して諦めたくないんだと思う。だから、積極的に行動することができないし、物事を経験することができない。そんな自分を嫌だと感じながらも目を瞑って21年間生きてきた。
ところで、私の友人は私とは違い積極的に行動する人が多い。人によって違いはあるが、みんな好きなものに対しての行動力が他の人よりもあると感じる。特に、高校の時に出会った友人の行動力には驚かされることが多い。私はこの友人にとても影響を受けている。友人は自分の好きを模索し、自分をさらに好きになるためにどんどん行動している。メイクやファッション、恋愛などその行動範囲はとても広い。
友人は、自分自身を変えるために、より多くの人と出会うために2年生になってサークルを探し入会した。その行動自体、私にはとても驚きであった。すでに人間関係が構築されているところに所属する勇気が、私にはない。
しかし友人はサークルに入会してから、最初は大変そうだったものの仲のいい友人を作り楽しそうに生活している。ほんの少しの勇気でこんなに変わるんだ、と感じた。
私は挑戦をし続けてキラキラしている友人を持てて幸せだと思う。そしてずっと羨ましかった。
内定をいただき、社会人になることを意識したときこのままではいけないなと感じた。そして、大学4年生は卒業論文があるとはいえ自分に使える時間が多いのではないかと考えた。
「挑戦」して、キラキラしている友人のように、なりたい自分になろうと思った。時間がある、これが最後のチャンスである。
といっても、私は飽き性である。挑戦しても続けることができないかもしれない、そう友人に言うと「挑戦したことに価値がある、挑戦するから得られる経験がある」と言ってくれた。
また「今のうちに経験を積むのが大切」とも言っていた。私はその言葉にとても救われた。飽き性でも挑戦することに価値があるのだと、そう思うと勇気が出た。
まずは今年の初めにマッチングアプリを入れてみた。一月半ばにして、返信をするのが億劫になってきたが、自分がアプリに向かないことを知ることができた。良い経験だ。
毎日、これから何に挑戦したいか考えている。これまで海外には行きたくないと思っていたが、唯一北欧にだけは興味がある。北欧に行きたい。陶芸がしてみたい。飽き性だけど編み物を趣味にしたい。ヨガを習いたい。
考え始めたらいっぱい出てきた。これまで「挑戦」することが嫌で考えてこなかったが、考えてみたらたくさん出てくる。
「あまり挑戦してこなかった21年間はそれはそれで良かった」と言えるように、22年目はたくさんのことに挑戦しようと思う。これが私の宣言だ。
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