この「かがみよかがみ」にエッセイを投稿し、掲載して頂くようになってから、早半年。存在自体は数年前から知っていて、興味を抱いていたし、いつか自分も投稿したいと思っていた。昔からポエムとか、言葉を書くことが好きだった。

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色恋が盛んだった中学生の頃、授業中や休み時間にノートの片隅やメモ帳、紙の切れ端に、ペンを走らせていた。不思議と妄想はどんどん膨らんで、ポンポンと情景や気持ちが乗ってきて、書いている時間が好きだった。好きな人を思いながら、嬉しいことも、悲しいこともポエムにして書き残した。

自分の恋愛経験だけだと状況は限られてしまうから、友人の場合はどうだろう、他の人の場合は?片思い、両思い、付き合っている時はどうだろう、と思いを馳せて。そうして書き溜めたポエムは、もちろん人様に見せられるようなものではなく、自分の中にしまっておくもので、恥ずかしいもの。

それでも、誰かに共有したくて、その頃に流行っていたインターネット上の絵文字サイトに、絵文字とポエムを織り交ぜて、匿名で投稿していたりもした。

そんな私は、もし書くことを仕事に出来たら……と妄想をすることはあっても、自分なんか、と何もせずにいつも諦めていた。作家になれたら、ライターになれたら、コピーライターになれたら……。憧れを捨てることも、実現しようと行動することもなく、ただただ不完全燃焼な思いを抱いたままに、 今の年齢まで来てしまった。

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そして、昨年29歳の年齢を迎えた。よくある、30歳になる前に何か目標でも立てようかと考えていた時に、かがみよかがみに投稿してみようかな、とふと思った。

1500字も書けないかもしれない、採用されないかもしれない、人に読まれるような文章力や体験が自分には無いかもしれないと、数々の言い訳を一旦横に置いて、とりあえずダメ元で投稿してみようと心に決めた。そしてこれまで投稿することは無いかもしれないと思っていて進んでいなかった、投稿ページ。

エッセイ投稿のための詳細な内容を読んでみると、なんとほとんどのエッセイの年齢制限が 29 歳であることに気がついた。私にとって今年がラストイヤー。これを逃したら後悔するだろうという想いが、あと一歩のところで私の背中を押してくれた。

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実際に始めてみると、ありがたいことに複数のエッセイを採用頂けていて、今となってはもっと早く始めれば良かったと後悔。採用された時の嬉しさもあるけれど、何よりも、いつも自分1人の頭の中で悶々と考えていたこと、口に出したかった想いを文字に書き起こして、それを文章にする、その過程が楽しいのだ。

そして残された私のリミットは、およそ半年。

今年でエッセイの投稿は引退しなければならない(年齢制限なしのエッセイにももちろん挑戦はしていきたいけれど) 。

せっかく1歩踏み出して、書くことを、発信することを始めたのに、ここで終わらせてしまいたくないと強く思う。

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2025年の私の宣言。それは、かがみよかがみと違うどこかで、書くことを続けるための居場所を探すこと。

良いきっかけを貰い、自分の言葉を発信することにもほんの少しだけ自信がついた。エッセイを書く過程で、自分自身のことや思い出、体験、気持ちを、何度も何度も色々な角度から考えた。

私が最終的に目指すのは、会社員としての副業?本業?フリーランス?

まだまだ何もわからないけれど。いつか書くことを仕事に出来たらいいなと、2025年の私は、とりあえずはまた新たな一歩を踏みだすことから始めたい。