休職って聞くと、「仕事を完全に辞める」ってイメージがあるかもしれない。

でも、私の休職はちょっと違った。
「静かな休職」とでも呼べるような、そんな期間だった。

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別に仕事が嫌いなわけじゃないし、むしろ好きな方。でも、ずっと頑張り走り続けてきたせいか、「このままでいいの?」って気持ちが湧いてきた。

忙しすぎてキャリアのことをじっくり考える暇もないまま、ただ日々のタスクをこなすだけ。それが、なんとなく息苦しくなってきた。

そんなとき、「一旦立ち止まるのもアリかも」と思った。でも、完全に仕事を辞めるのは怖いし、お金の心配もある。だから、ちょっと肩の力を抜いて働きながら、自分のこれからを考える時間を作ることにした。

表面には何も変わらない、水面下での変化だった。

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私の会社はわりと柔軟な働き方ができる環境だったから、周りにも相談して、業務量を減らすことができた。大きなプロジェクトからは外れ、時間の自由がきく業務をメインに。責任の重い仕事をちょっと手放したことで、気持ちもラクになった。

「大丈夫?」と心配されることもあったけど、意外とみんなすんなり受け入れてくれた。むしろ、「今まで頑張りすぎてたんだから、少し休んだら?」って言ってくれる人もいて、私が勝手に「頑張らなきゃ」って思い込んでただけなんだなって気づいた。

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「手を抜く」ってネガティブに聞こえるかもしれない。でも、私にとっては「ムリなく続けられる働き方」を見つける第一歩だった。今までは「常に全力!」が正しいと思ってたけど、少し肩の力を抜いてみると、逆に効率が上がった。無駄な残業が減って、必要なところにちゃんと集中できるようになったし、何より心に余裕ができた。

そうすると、今まで見えてなかったものが見えてくる。職場の人間関係、仕事の本質、自分の得意なことや苦手なこと。少しゆとりができるだけで、視野が広がるんだなって実感した。

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静かな休職期間に、自分の働き方を振り返る時間が増えた。

・私って、何のために働いてるんだろう?
・今の仕事、楽しい? やりがいある?
・このままの働き方を続けたい?

考えてみると、私が悩んでたのは「仕事が嫌」ってことじゃなくて、「この先どうしたいか分からない」ってことだった。だからこそ、休職しながら働くっていう選択は、自分にとってちょうどよかった。

完全に休むわけじゃないから焦らないし、でも少し余裕ができるから、落ち着いてキャリアを考えられる。

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この期間を経て、「キャリアって別に一直線じゃなくてもいいんだな」って思えるようになった。今までは「昇進すること」「責任のある仕事を任されること」が成功だと思ってたけど、それが本当に自分にとっての幸せなのかは分からない。

でも、今すぐ答えを出さなくてもいい。焦らず、少しずつ「これなら納得できる」って思える働き方を見つけていけばいいんだなって思えるようになった。結果として、今すごく心地よく働くことができている。

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休職って、決して「終わり」じゃなくて、「次に進むための準備期間」なんだと思う。仕事が嫌いじゃないけど、なんかモヤモヤする。そんなとき、一旦立ち止まるのもアリ。「完全に休む」のじゃなくて、「ちょっと力を抜いてみる」っていう選択肢もある。

私にとっての静かな休職は、自分の働き方を見直すための大事な時間だった。

これからも、必要があればまた「静かに休職」しながら、自分のペースでキャリアを歩んでいこうと思う。