仕事で成長した分だけ、今年は自分の時間を楽しむことを許す

お正月が明けた新学期、残り少ないその年度の残り3か月やその年の目標を考えて、思い思いに書いていたのは、小学生までだったと思う。中学高校で、順位がつけられるテストの点数や成績のために勉強する事が当たり前になってからは、わざわざ目標という形で言葉にしたり、見える場所に張ったりして意識する事もなくなった。
大学に進学して就職して社会人になった今、あのころみたいに明確な目標や叶えたい夢はないし、毎日のタスクをこなす事ばかりに気を取られて、少し未来の事を考える機会はほとんどない。嵐みたいな今に集中しすぎて、過去になった時間に何も思い出が残らないのはきっと悲しい事だ。
大学卒業後、今の会社に就職してやっと全体的な流れや業務のスケジュールが見えてきた私のこれからの目標は、ほんの少し自分のための時間を充実させる事だ。これまでの数年はとにかく、先輩方の足を引っ張らないように邪魔をしないようにお仕事するのが一番の目標だった。
入社後3か月に及ぶ様々な研修でいろんな事を学んでも、実際に現場でお仕事をしてみれば全然知識が足りず、わからない事ばかりだった。大して業務の内容も分からず、自分が貢献できる事が何かもわからなかった私はとにかく、言われた事を言われた期間・範囲で実施する事が精一杯だった。
そんな数年を経て、何を求められているのか何が必要なのか少しづつ分かってきたと思う。もちろんお仕事はこれからも頑張りたいし、これからのキャリアアップだって考えたい。でも、お仕事だけの生活はもうこりごりだ。
私がそんな風に思うようになったのは、過去を振り返ってみて、今度機会があったら、と約束した事が大抵、実現しないままだと気づいたからだ。そんな風に約束する事自体に、そこまで興味がないと言ってしまえばその通りで、だから実現しない事もあるかもしれない。観たいと思っていた映画も半分くらいは観ないまま終わってしまったし、期間限定のお菓子だって結局買えないままだったりする。
でも、その全てが情熱が足りなかったからではないと思う。元気がなかったり、うまく時間を調整できなかったり。お仕事なら絶対にあきらめないような事なのに、それ以外の好きな事は簡単にあきらめがちだ。お給料をもらっているお仕事を頑張るのは当然の事かもしれないし、どうしたってお仕事を優先しないといけない時もある。それでも、好きなことの全部をあきらめた生活は少しだけ寂しいと思う。
就職してから数年間、精一杯お仕事をした。そして、ちゃんと業務を理解したし、新卒の時よりずっと成長したと思う。だからこそ、2025年は、ほんの少しのご褒美に、自分のためにも時間を使えるようになりたい。
せっかくお仕事でタスク管理を学んでいるのに、それを生かさないのはもったいない。今のお仕事が好きだし長く続けるためにも、お仕事とプライベートの時間の使い方を考えて、挑戦して、来年の今頃には去年はいっぱい遊んだね、でもちょっと失敗したねと振り返って笑えるような、濃い一年にする事が私の今年の目標だ。
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