「気持ちは持っていったの?」憂鬱な梅雨の見方を変えてくれた言葉

単刀直入にいうと私は梅雨が嫌いだ。
気圧や湿度の変化で毎日体調が優れない。傘をさしながらの通勤は億劫だし、洗濯物は乾かないし、日常のあらゆることがうまく回らない気がする。
そして、私はスニーカーが好きなのだが、雨で濡れたスニーカーほど心地悪いものはないだろう。そんなこんなで、なんだか元気が出ず、思考もネガティブになっていくのが梅雨だ。
「何日後には梅雨明けです」とのニュースも、「梅雨が終われば、またあの灼熱の日々か…」と、本来なら好きなはずの夏も、嫌な面ばかりが感じられ、梅雨が明けることにも希望が持てない。
「梅雨休み」でもあれば、まだ嫌いではなく苦手くらいに捉えられるのだけど。
ただ今年は少し違う梅雨になるかもしれない、と思っている。
それは、ある女性YouTuberの雑談系動画を見たことがきっかけだ。彼女は最近の出来事として、あまり気乗りしないBBQのお誘いで案の定あまり楽しくなかったという話をしていた。彼女はこの出来事を友人に話したら、「楽しもうって気持ちは持っていったの?」と聞かれたそうで、大人になると仕事は頑張ろうとするけど、プライベートはみんな受け身で「楽しませてもらおう」となっている。そんな気持ちの人ばかりだったから楽しくなかったんじゃないか。友人にそんなことを言われて、彼女はハッと気付かされたそうだ。
私がまだ始まってもいない梅雨について取り越し苦労をしている時にこの動画をみた為、説教をされている様な気持ちになった。
確かに私は梅雨に対して、嫌だな、鬱陶しいなという気持ちばかりで、嫌と思わない工夫を考えたりするなど主体的な気持ちは皆無だった。
きっと世の中には梅雨が好きな人がいるし、きっと楽しむ工夫をして乗り切っている人もいる。
私自身の宣言として、嫌いな梅雨が少しでもマシになるようにと取り組むことを3つ、ここに記しておく。
1つ目は、「防水スニーカー」を買うということだ。靴が濡れることがとてつもなくストレスなので、靴擦れのしない可愛いものをゲットする。調べてみると、日常使いできそうな程のデザインのものが沢山あったので、よく調べてお気に入りの一足を見つける。
2つ目は、家に眠っている可愛いヘアアクセを活用したヘアアレンジを習得する。湿気で髪がまとまらず、なんとなく気持ちも上がらないので、髪から可愛くして、気分を上げる。
そして3つ目は、夏に向けての美容を頑張る。せっかく雨で外に出られないし、梅雨が明ければ夏が来るので、かっこよくいられるようにおこもり美容に励みたいと思う。
こんなことを考えていると、まだ何もしていないのに梅雨に対しての気分に変化が起きてきた。今年の梅雨は今までで1番楽しめるように、そして苦手なことも楽しめる自分になれるように、前向きに捉えてみようと思う。
そしてきっとこのサイトには、「梅雨の思い出」として、心温まるエピソードや雨が好きだという感性豊かな方のエッセイが掲載されるだろう。そんな方々のエッセイを楽しみに、読んで元気をもらいながら今年の梅雨を乗り切ろう。
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