時間配分、片付け、絵文字。フルリモートで働く私のひと工夫

私は現在フルリモートで仕事をしている。もともとフルリモートのポジションで、数ヶ月出勤して研修を行い現状に至る。
リモートワークは通勤がなくなる、慣れた環境で仕事に集中しやすいなどと、たくさん利点があるが、それでも欠点はないわけではない。
そんなリモートワークを続ける私の工夫を少し披露したい。
リモートワークの難点でよく言われていることの一つが「仕事とプライベートの境目がなくなること」だ。
確かに寝室を起きてすぐ仕事場にすることもできる。だが、それだとプライベートのだるっとした気分のまま仕事をすることになったし、逆に仕事のテンションをひきづって就寝までいってしまうことがある。私も慣れない時は切り替えがうまくいかず、仕事の切羽詰まった気分のまま寝るまで過ごしてしまい、うまく眠れなかったことが何度かあった。
それを解消したのが、「朝、なるべく楽に通勤時と同じように過ごす」ことだ。
朝起きた後、洗顔、着替えなど、身繕いをし、朝食をちゃんと食べる。通勤時間の分を散歩など運動にあてる。とりわけ重要なのが着替えと散歩だと思う。着替えることで肌感覚で仕事とプライベートを分けることができるし、体を動かすことで気持ちを切り替えられたのだ。
また、気持ちの切り替えの面では、私はあえて作業環境も、プライベートと仕事で切り替えている。会社からのパソコンがノートパソコンで貸与されているので、使い終わった後目につかないよう置いておいたパソコンを机の中央に持ってきて開いている。使い終わった後、また目につかないように片付ける。
仕事の道具を目につかないように片付けるのがポイントだと思う。目に入ると仕事のことを思い出してしまう。私は「仕事」とカテゴリされたものが嫌いになってしまうタチで、仕事に関連するものは見るだけで緊張してしまう。なので、仕事道具は仕事以外ではしまうようにしている。こうすることで、寝室と仕事部屋を兼用しているのだ。
仕事中に工夫していることはないのかといったらそういうわけではない。
仕事ではやりとりにチャットをよく使う。チャットだと文字だけで、読んだか、読んでどう思ったのかわかりづらい。いちおう既読のマークはつくが、それだと返事がない時の相手の思いが分かりづらい。言葉に明確にできないほどだったが、こんな悩みを持っていた時、仕事の先輩が、読んだ後のメッセージにスタンプ(絵文字)をつけてくれたのだ。一気に安心できたのを今でも覚えている。なので、今でも他の人から問い合わせや依頼を受けた時、返信するほどでない時は、絵文字をつけることにしている。
他の仕事中の工夫としては、一人だと邪魔が入りづらいため、好きなだけ集中して仕事ができてしまう。それだと体の筋肉が固まったり、目が休まらなかったりするので、一時間などキリのいい時間に休憩を入れている。
休憩の間は、ストレッチをしたり、窓の外の景色を見て、目や体を休めている。座り仕事でも休みは必要だ。休憩することで効率も上がると言われている。出勤の時も昼休み以外のこのような休憩をとりやすくしてほしいものである。
これらが私のリモートワークでの工夫だ。「リモートワークしづらいな」「気が休まらないから嫌だな」と思っている人は試してみてほしい。
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