通勤時間ゼロ!同僚とのトラブルも激減!リモートワーク愛を語ってみた

リモートワークが好きか嫌いかと聞かれたら、好きと答える。むしろ大好きである。愛してもいる。リモートワークのおかげで私的には仕事のストレスが出勤の1%くらいに減ったし、今までで一番健康でいられているからだ。もし、リモートワークの導入に躊躇していたり、やめようと思っている会社があったら、一旦考えて欲しい。従業員を大事に思い、福利厚生の充実を考えているなら。
私は仕事自体は嫌いではないが、通勤と、職場環境と、趣味の時間が削れることがストレスだった。それを一挙解決できるのが、リモートワークだった。世間で一般的になり始めてからこの仕事のしかたはいいぞと思い、フルリモートができる職場を探して転職した。
研修期間こそ出勤だったが、それが終わってリモートワークになってからは、何度も書くが、ストレスが段違いに減った。
まず通勤である。やむを得ない事情で、郊外の実家住まいにならざるを得ないため、都心のオフィスまでは最低一時間かかるのが普通であった。
他人のニオイや重い荷物に耐えながら片道一時間以上、場合によっては二時間以上足が浮くほど人が詰まった電車に閉じこめられる。その間していることは行きは仕事の、帰りは家事と身繕いの体力気力を温存するため、なるべく楽な姿勢で目を閉じて、騒音や悪臭に耐えることだった。
一日で最低二時間は修行にもならない苦痛に晒されていることになる。それが無くなったからか、ニキビにいつも悩まされていた肌がツルツルになったし、ずっとあった何かに急き立てられていた嫌な感覚が無くなった。
また、毎日二時間以上、家事や趣味を余裕を持ってできるようになり、家族内での諍いがなくなり、趣味をもとにした仕事への挑戦もできるようになった。
次に、昼休憩以外でも、休憩しやすくなった。元々タスクを終えることができれば随時休憩を取ってもいい職場だが、それでもストレッチやPC画面以外のものを見て目を休めるのは、近くの作業中の同僚の前ではしづらかった。「お前だけ休んで……」なんて思われていないか心配していた。例え同僚が一ミリも思っていなかったとしても。
だが、リモートワークの職場は自室で、自分以外誰もいない。
好きな時間に休憩を取っても同僚に白眼視されてないか気にしなくてもいいし、座ってストレッチができる。窓の外をぼーっと眺めてても何も言われない。適度な小休憩は仕事のパフォーマンスを上げると聞いたことがあるし、実際肩こりや眼精疲労が軽くなって、仕事中に集中力が切れることが減っている。
ここまで読んで「でも、リモートワークはコミュニケーションが希薄になるから……」と悩む人もいるかもしれない。個人的には希薄になって良かったと思う。
職場のカルチャーなどにもよるが、今まで何社か経験した中で、リモートワークの職場が一番ハラスメントや人間関係のトラブルが少なかった。
リモートワークでは雑談やプライベートな会話が少なくなることが広く知られている。だが、イコールその人の余計な情報が少なく、仕事と関係ない嫌な面をあまり見ずに済むということでもある。つまり、同僚を攻撃する材料がなくなり、ハラスメントが起きづらくなるのではないだろうか。
私も今の職場の同僚については、仕事の問い合わせの返信のタイミングや、お子さんがいて時短や休みになりやすいか、それくらいしか知らない。好きなものごと、政治の考え、仕事の姿勢なんて知らない。でもそれでいい。自分の嫌いなものを好きだったり、政治の考えや姿勢が合わなかったりしなければ隔意を感じない。隔意を感じないということは嫌いになるきっかけが減ったということだ。
また、コミュニケーションの手段が文字だけ、音声だけになり、一度の投稿や会話で完璧にコミュニケーションを取れないことが前提になり、慎重に行うようになる。むしろコミュニケーションではそれが普通だ。そうすることで、トラブルが回避されるということも考えられる。
ここに書いたリモートワークについての利点は自分が感じているうちの一割くらいだ。それくらいリモートワークがいいなと思っている。フルリモートがベストだ。なので、全ての会社でフルリモートの選択肢があればいいなと思っている。
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