保育園の同級生から初めての上司まで。私が好きになった12人回顧録

ここ数日で、恋愛が一区切りついたので、特定の1人ではなく、過去に好きだった人の回顧録を書こうと思う。
総勢12人いる。私は今28歳だから、2年に1人くらいか。多いのか?少ないのか?まあ、始めよう。
A君は、初恋で、保育園の頃だ。とにかく顔が好きだった。私は、アラブ系の顔立ちが好きで、この頃から始まっていると思うと、やや恐ろしい。
A君には、好きすぎて、顔をベタベタ触っていたら、バシッと頭を叩かれたのを覚えている。好きになると止まらなくなる兆候が見られる……。
B君も保育園の友達だ。だが、B君は向こうが好きだったので気になったという感じだ。
皆で遊んでいたら、隅っこのカーテンの方に呼ばれて裏でキスされた。口に。ファーストキスはお父さんらしいが、セカンドはB君。B君とは小学校も一緒だったから、保育園仲間が囃し立てたせいで、キスしたことが学校中に知られて、ちょっと恥ずかしかった。
私は何とも思っていなかったが、何となく気になり始めて、バレンタインにハート型のチョコレートを買ったのだが、渡せなかった。
私はグイグイ行くところもあるが、基本的には受け身だ。
最たる例がC君だ。C君のことは、小学校1年生から4年生までが片思いで(C君に両思いの子がいた)、5年生になって、C君が振られたと聞き、両思いになった。
初めて男の子のお家に入ったり、ホワイトデーに手作りのクッキーをもらった。
だが、親友の3組カップルでディズニーランドに行ったのだが、C君は絶叫系も、お人形が沢山あるアトラクションもだめで、私はなんだか興ざめした。また、お家が厳しくて、当時は携帯も持っていなかったから、メールもできないし、学校では皆がうるさいから、2人でなんて喋れないしで、修学旅行かなんかの時に振ってしまった。
D君は、C君のすぐあとに付き合った子で、話していて楽しかったから付き合ったのだが、ある時私が親友の女子友達とケンカをして、その女子友達がD君に私を振るように言ったらしく、私を振ってきた。
私は事情が分かっていたから、心底呆れ果てて、そのまま別れた。
中学に上がると、すごーくカッコイイ先輩がいた。E先輩だ。
友達と追っかけて、部活の見学をしたりしたが、実はすごく腹黒いということを部活に入った親友に聞き、一気に冷めた。
F君は、今までで1、2を争うくらい、私を愛してくれた人だ。もう本当に純真で、努力家で、何でもできる学年の人気者だった。
でも、私はどうしても顔がタイプのイケメンではなかったから(皆はイケメンと言っていた)、林間合宿のご飯を一口も食べられないくらい悩んだが、お断りした。
G君は、F君のことがあったから、男子間の暗黙のルールなのか、誰も私に寄って来なかったが、私から好きになった人だ。きっかけは本で、たまたま隣の席になって、私がカバーをかけた本を読んでいたら、「塩野七生、『男たちへ』」と言ってきて、驚いた。
G君は頭が良くて、話していて楽しく、高校生になっても、時々2時間くらい電話していたが、なんかキスできない気がして冷たく断ってしまった。
H君は大学生になって好きになった人で、特に取り柄はないが、地方出身で親に愛されて育ったために明るく、大学受験を終えて沈んでいた私は惹かれた。だが、私が仮面浪人をしたため、それっきりだ。
I先生は、塾の先生で、一番執着してしまった人だ。一目惚れは厄介だなと思うし、母の学歴主義や、一瞬父と距離が近すぎた時期があるのも、思いがこじれた原因だ。私はてっきり独身だと思っていたが、どうやら妻子があるらしく、中学の先輩の時のように、すっーーと冷めつつある。
J君は、就活で知り合った他大学の子で、スキンシップをした。彼は、その後、私の勤め先(デパート)に友達と怪しげにふらりと来たことがあり、「意外と引きずってるのか?」と私は思ったものだった。
K君は、大学のゼミが一緒で、とにかくLINEの既読が早いので、ポンポンやり取りをしていたが、それで満足させてしまったようで、振られてしまった。これは私が無知だった。
Lさんは、初めての上司で、私が辞めるまで、本当に最後まで、私のことをなんとかしようと思ってくれた人だ。半年程前に、少し連絡を取ったが、それぞれ別の道を歩んでいるんだなと感じた。
私は不器用なタイプだと思っていたけれど、振り返ってみると、こんなに愛されていたことに気付かされた。
ここに書いた男性達は、当たり前だがそれぞれの道を歩んでいる。こんなに縁があって、誰とも付き合ったことがないのは、私が受け入れるということをしないからだと思った。
でも、書いたことで気付きを得た分、次はいい恋愛ができる気がするのは、私だけだろうか。
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