世の中には、色々な選択軸で仕事を選ぶ人がいる。
例えば、福利厚生や残業時間などの条件面、給与、仕事内容やそこで得られる経験、会社のカルチャーや一緒に働く人、扱うサービスの社会的影響度などなど。その優先順位も人によって、また個人によっても、時とライフタイミングなどで様々だ。

私の友人は、良い意味で慎重で思慮深く、安定志向なので、条件面で会社選びをしたそうだ。月の残業時間や福利厚生、仕事内容など。新卒入社した会社の条件が良いため、「たぶん、ずっと転職しないと思う」とのこと。

私は、真逆だ。
私の場合、会社のカルチャーと扱う商材の優先順位が高い。比較的裁量を持って行動できることや、会社の同僚たちもひたすら顧客志向であったり、一緒に新しいことを始めやすいか、比較的モチベーションの高い人たちが集まっているかどうか、その商材自体を自分も広めたいと思えるかどうかなどだ。
そのため、その友人よりも安い給与で長い労働時間働くことになるし、でも、「仕事をつまらないもの」とは思わないでいる。
そんな仕事選びの仕方だ。

◎          ◎

最近、思ったことがある。
限られた勤務時間内で言われたことだけ、しっかりやる。でも、「言われたことだけ」の人って、どうなの?と、一緒に働く同僚を見て、思ったことがある。そんな風に、内心イラッとしてしまうということは、逆に言えば、自分は、言われたこと以外も自分で考えて主体的に動けているということでもあるんだと思った。

「仕事のバイタリティがありますね」とたまに言われることがあるが、自分では一度も自覚したことがなかった。仕事なのかプライベートなのか、いつからか区分けがなくなったため、自分に「バイタリティがある」なんて、一度も思わなくなった。

◎          ◎

次の転職先も、ベンチャー企業であるため、友人たちに「転職した」と言うと、まずはじめに「うわー、大変そうだね。しかも営業でしょ?」と心配されることが多い。
正直、私はその友人たちの反応に驚いている。

「仕事って、そんなにつまらないもの?」「残業時間の有無って、そんなに大事?まだ独身でも?」と思う自分がいる。正直、仕事が楽しければ、「残業している」なんて実感、あまりないのではないか?と思うし、会社が残業時間を減らしたとて、だいたい業務量は減らないので、むしろ自分にとっては負担になったりする…。
正直、自分の目指す方向と、目の前の仕事がちゃんと結びついていれば、なんだかんだ頑張れる気がするのは、自分だけだろうか?

◎          ◎

将来、自分はやはり独立したい。
営業職の個人事業主として、営業でいくつか業務委託の仕事をして、育児などともバランスを取りたい。複数の仕事をすることで、家事や育児があっても、自分としては色々な人と出逢い続けたい。

だから、30歳を前にして転職をしたのだが、転職先でもあえてハードな営業を頑張ろうと思う。

正直、転職話をすると、人に心配されることも多ければ、自分もノルマが達成できるか、プレッシャーに押し潰されないか不安な部分はある。
でも、今回の転職では、そういった将来像が明確にあるので、プライベートとのバランスもうまくとって、自分の目指す方向に向かって頑張りたいと思う。