「好き」に背を向けた結果、退職。夢を見ることは自分を大事にすること

明確に将来の夢を持ち始めたのは5歳あたりだったと思う。
服を選ぶのが好きな私は1番服を着る職業:モデルになりたかった。だが、成長していくにつれ段々とアレ?もしかしてモデルになるには身長が足りないのでは?という現実を身に染みて感じてくるようになった。
思春期を過ぎたあたりでピタリと身長が止まった。155センチ…。
そうか、私はモデルにはなれないのか。そうすると服が好きならまず何をしたらいいのか?まずできることは何かを考えて、高校を卒業してから色々なバイトをしたがアパレルのバイトが1番長かった。好きな服を着て買えるのが嬉しかった。
だが、そんなある日両親にその年齢でいつまでもアルバイトなんて!と20歳を越えてから言われるようになった。周りを見渡してもドンドン社会人になっていく人たちしかいなくて、こんな事をしているのは結局私だけ???と社会から取り残された気分になった。
そうして仕事を変える決意をしたのだ。今までとは全然違う仕事に就くことを決めて''就職''を決意した。あまりにもハードワークで決まった服装で毎日を過ごす事に段々と嫌気を感じてきて、結局半年で退職する事に。無理が生じて、精神的にも追い込まれてしばらくは働くことができなかった。
好きな服を選ぶことすら億劫になり、外出するにも、''適当な服''を着てる自分を鏡で見て唖然とした、なんて姿なんだろう…。こんな格好で外に出ていたのかとギョッとするほどだった。
それからはもう家族にも何も言われる事もなく、今では好きな格好をできる環境で服に関わる場所で働けるようになった。なので自分を失ってしまうリスクがあるから無理に仕事を変えるのはよくないと痛感した。
本当に夢見た仕事に就くのは難しい事かもしれないが、どこかで夢に近い場所に巡り合うことはあるのかもしれない。そういうのを見つけるのが難しいが、夢を見ることは自分を大事にすることと同じだなと感じた。
なので、できるだけいい選択をするとある意味夢に近い環境にたどり着けると思うので明確な理想や夢は持っていた方がハッピーになる。
叶うか叶わないかにこだわるより、夢を見ることが大事だと思う…そして、それを見失わずにいる気持ちが必要。
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