似合わない服は悲しくなる。だから私は骨格に合う服から着たい服を選ぶ

骨格タイプという概念を知らなかった時、好きな系統なのに似合わない服がたくさんあった。
私はひらひらしておしとやかに見えるガーリーな服が好きで、Vネックなどの胸元が開いた服は落ち着かないのであまり着ないようにしていて、どちらかというと首元が詰まった服を選んでいた。
骨格診断をしてみると、私は骨格ナチュラルで、着たいと思っているガーリー系からは遠いところにいる骨格だった。
ハイネックなどの襟の詰まった服も、骨格的に似合わない代表例だった。
パステルカラーやボリュームたっぷりの袖の服が着たいのに、どうしても似合わなかったのは、骨格が原因だったのかと目から鱗が落ちると同時に、着たい服が似合わないということに気づいて悲しくなった。
骨格診断をするまでも服は必ず試着をして買うようにしていたのだが、なぜ似合わないかわからなかったので柄や色、形がハンガーにかかっている状態でかわいければ購入していた。
また、ファッションは流行りに左右されやすいので、一時期ミモレ丈のスカートが流行った時にひざより下の丈のスカートを買った。ふくらはぎが太く見えるので、いつの間にかタンスの肥やしになってしまった。
SNSなどでバズっているからと言って、自分に似合うかどうかは別問題なのだと今になって痛感している。
コロナ禍では外出すること自体が減ったので、新しい服を買いたいという欲もあまり湧かず、服を買うことが減った。
それにより1着あたりにお金をかけるようになり、その1着の服を厳選するようになった。
そうなるとハンガーにかかっている時はかわいい服でも、私が実際に着ると似合ってない服はカゴに入れなくなった。
丁寧に接客してくれた店員さんには申し訳ないが、服屋さんで試着をしても買わないことも増えた。
その代わり自分が似合う好きな服を買えた時の満足感は凄まじい。
ガーリーな服の他にもかっこいい系統の服にも挑戦したいと思い、全身ブラックコーデやお腹が見えるクロップド丈のトップスに憧れていた。
長らくハイウエストのスキニーが欲しいと思っていたのだが、太ももが太く見えるかもしれないと思って購買欲を抑えていた。しかし、今着たい服を着てみるのも自分を大切にすることにつながるのかなと思ってついに買ってみた。
自分が気に入って履いてるから自信がついて見えるのか、友達はスタイルがよく見えると褒めてくれた。
クロップド丈のトップスは、アラサーではちょっときついかなと思うこともあるが、今が一番若いという言葉のもとにたまに挑戦する。
肌が見えるので体型のキープをしないといけない。着たい服を着ることは体型キープのモチベーションになってると思った。
年相応の格好をするということはマナー的には大切だけれども、誰の視線も気にせずに自分の好きな服を着る開放感というものを味わうことができた。
自分の骨格に似合わない服を無理矢理着ても悲しい気持ちになるということがわかったので、これからも自分の骨格に似合う服の中で好きなものを着ていきたいと思う。
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